Secure Boot を使用した Linux プラットフォームでのクライアント ソフトウェアのインストール

適用対象: WatchGuard Advanced EPDRWatchGuard EPDRWatchGuard EDRWatchGuard EPPWatchGuard EDR Core

一部の Linux ディストリビューションは、コンピュータでセキュア ブートが有効になっている場合、それを検出します。セキュア ブートが有効になっている場合、正しく署名されていない WatchGuard Endpoint Security ソフトウェア は自動的に無効化されます。

セキュア ブートは、ソフトウェアのインストール時、またはディストリビューションが当初はこの機能をサポートしていなかったものの、後の更新でそれが追加された場合に検出されます。いずれの場合も、管理 UI にはエラーが表示され、Endpoint ソフトウェアは実行されません。

問題が発生しているコンピュータでセキュア ブートに関連する保護エラーを解決するには、システムがそれらの要件を満たしていることを確認し、エラーを解決するための手順を完了します。

システム要件

  • DKMS: mokutil および openssl パッケージ。
  • カーネル UEKR6 搭載の Oracle Linux 7.x/8.x: リポジトリ ol7_optional_latest を有効化、openssl、keyutils、mokutil、pesign、kernel-uek-devel-$(uanme -r) パッケージ。

保護エラーを解決する

  1. セキュア ブートの状態を確認します:
    $ mokutil --sb-state
    セキュア ブートが有効です。
  2. ドライバーが読み込まれていないことを確認します:
    $ lsmod | grep prot
  3. 保護キーをインポートします:
    $ sudo /usr/src/protection-agent-version/scripts/sb_import_key.sh

    エージェントと保護の形式は以下の通りです: protection-agent-03.01.00.0001-1.5.0_741_g8e14e52 (名前はバージョンやドライバーによって異なります)
    セキュア ブートの影響を説明するメッセージが表示されます。
  4. C を押して、モジュールを署名するのに使用された証明書を登録します。
  5. 8 文字のパスワードを入力します:
  6. Screen shot of Panda Secure Boot.

  7. コンピュータを再起動し、登録プロセスを完了します。
    仮想マシンの場合は、ハイパーバイザーを使用します。
    1. 登録プロセスを開始するには、いずれかのキーを押します。
      この画面は一定時間表示されます。キーを押さない場合は、登録プロセスをやり直す必要があります。
    2. Screen shot of the registration process.

    3. MOK を登録する を選択します。
    4. Screen shot of Enrol MOK option.

    5. 登録されるキーを表示するには、キーの表示 を選択します。
    6. Screen shot of View key option.

      Screen shot of View key results.

    7. キーが WatchGuard Endpoint Security 保護に属していることを確認します。続行 を選択し、登録プロセスを続行します。
    8. Screen shot of Continue option.

    9. キーを登録 するよう求められたら、はい を選択します。
    10. 先ほど作成したパスワードを入力します。
    11. 再起動 を選択します。
    12. Screen shot of Reboot option.

  8. ドライバーが読み込まれたことを確認するには、$ lsmod | grep prot と入力します。

カーネル UEKR6 搭載の Oracle Linux 7.x/8.x

インストールされているディストリビューションが UEKR6 カーネル搭載の Oracle Linux 7.x/8.x である場合、ユーザーが証明書を登録するための手順の完了後、以下の手順が実行されます:

  1. 以下のコマンドを実行します。
    sudo /usr/src/protection-agent-version/scripts/sb_import_key.sh
    これにより、モジュールを署名するのに使用された証明書が、カーネルによって信頼される証明書のリストに追加されます。変更されたカーネルは署名され、GRUB のカーネルのリストに追加されます。モジュールが読み込まれ、起動します。
  2. コンピュータを再起動する。
    モジュールが読み込まれ、起動します。

  3. 証明書が正しく追加されたことを確認するには、次のコマンドを実行します:
    sudo /usr/src/protection-agent-version/scripts/sb_import_key.sh

    次のような結果が得られるはずです:

    • 署名者の一般名は UA-MOK Driver Signing です
    • イメージ /boot/vmlinuz-kernel-version-panda-secure-boot はすでに書名済みです
    • カーネル モジュールが正常に読み込まれました