USB ドライブを使用してインターフェイスを構成する
USB ドライブは、FAT、VFAT または FAT32 ファイル システムでフォーマットし、書き込み可能にする必要があります。
CSV ファイルを作成する
CSV ファイルを 1 つ作成し、複数の Firebox のインターフェイス設定をファイルに含めることができます。CSV ファイルでは、各デバイスのインターフェイス設定を 1 行で指定し、アドレスの種類を 静的 または PPPoE に指定します。CSV ファイルに指定する各デバイスの詳細では、大文字と小文字は区別されません。
Microsoft Excel などのプログラムを使用して、お使いの Firebox 用にカスタマイズしたインターフェイス設定を入力し、CSV ファイルを作成することができます。Microsoft Excel または同様のプログラムを使用して CSV ファイルを作成するときは、ファイルの種類を必ず CSV (カンマ区切り) (*.csv) に指定して保存してください。これにより、ファイルに特殊文字が含まれていても CSV ファイルは正しくエンコーディングされます。
エディタを使用して CSV ファイルを作成する場合は、各情報要素をカンマで区切り、特殊文字にはファイルのフォーマットを手動で指定する必要があります。アドレスの種類を PPPoE に設定し、ユーザー名またはパスワードにカンマや引用符が含まれている場合は、そのユーザー名またはパスワードの前後を引用符で囲む必要があります。たとえば、"my,password" または "my""password" のように囲みます。
Fireware v11.9.x 以下のバージョンを使用するデバイスは 0 以外のインターフェイス番号をサポートしていないので、CSV ファイルに 0 を指定すると RapidDeploy を使用できません。
Firebox デバイスのインターフェイス設定を格納する CSV ファイルを作成するには、以下の手順を実行します:
- 新しい CSV ファイルを作成し、rapid_ip.csv という名前を付けます。
- 各デバイスについて、以下の情報を 1 行に入力します。
- シリアル番号
- インターフェイス番号 (0 など)
- インターフェイスの種類 — ext (外部)
使用可能なオプションは外部のみです。 - IP アドレスの種類:
- 静的
- PPPoE
- アドレスの種類を 静的 に設定する場合は、以下の情報を入力します。
- サブネットマスクの IP アドレス
- 既定のゲートウェイ IP アドレス
- プライマリ DNS サーバーの IP アドレス
- セカンダリ DNS サーバーの IP アドレス (任意)
- アドレスの種類を PPPoE に設定する場合は、以下の情報を入力します。
- ユーザー名
- パスワード
- IP アドレス (任意)
- USB ドライブの最初のパーティションのルート ディレクトリにファイルを保存します。
複数の Firebox に同じ CSV ファイルを使用するには、手順 2–3 を繰り返して他のデバイスの情報を CSV ファイルに追加します。
以下に、CSV ファイルの 2 つの行の例を示します。最初の行では、外部インターフェイスに静的 IP アドレスが使用されるようにFirebox を構成し、次の行では、PPPoE を使用して IP アドレスを取得するように 2 番目のデバイスを構成しています。
70XX00777X777,0,ext,Static,69.164.168.168/24,69.164.168.254,202.106.0.20
80XX00888X888,0,ext,PPPoE,myname,mypassword,192.168.0.101
編集ツールによっては、CSV ファイルが正しいフォーマットで作成されないことがあります。そのため、 1 台のローカル デバイスを使って作成した CSV ファイルをテストし、Firebox がファイルを正常に読み取ることを確認してください。Firebox が CSV ファイルを使用できない場合、別のツールを使ってファイルを作成してください。
USB ドライブを使用する
CSV ファイルを作成して USB ドライブに保存した後、USB ドライブをデバイスに接続すると、Firebox は USB ドライブから外部インターフェイス設定を取得することができます。
USB ドライブを使用する前に、ドライブが書き込み可能であることを確認します。USB ドライブを書き込み可能にしておく理由は、デバイスが CSV ファイルからインターフェイス設定を取得する際にエラーが発生した場合に、Firebox が USB ドライブ上にエラー ファイルを作成できるようにするためです。
USB ドライブを使用してデバイスのインターフェイス構成を指定するには、以下のて手順を実行します:
- 電源コードとインターフェイス ケーブルをデバイスに接続します。デバイスの電源はまだ入れないでください。CSV ファイルでこのデバイスに指定した外部インターフェイスが、インターネットにつながっているスイッチまたはルータにインターネットに接続されていることを確認します。
- CSV ファイルを格納する USB ドライブを、デバイス上の USB ポートに挿入します。
- デバイスの電源をオンにします。
デバイスは CSV ファイルからインターフェイス設定を取得します。
CSV ファイルからデバイスが設定を取得する際にエラーが発生した場合、エラーの内容を記したファイルが USB ドライブのルートディレクトリに保存されます。このエラー ファイルの名前は rapid_ip.err.<デバイスのシリアル番号> です。たとえば、rapid_ip.err.70XX00777X777 のような名前になります。