NAT ループバックおよび静的 NAT (SNAT)

サーバーが同じ物理 Firebox インターフェイスにある場合は、NAT ループバックにより、信頼済みネットワークまたは任意ネットワークのユーザーは、パブリック IP アドレスまたはドメイン名を使用して、パブリック サーバーに接続することができます。静的 NAT (SNAT) 使用時における NAT ループバックの構成方法の理解に役立つ例を以下に示します。

ABC 社には、Firebox の信頼済みインターフェイスに HTTP サーバーがあるとします。会社は、静的 NAT を使用してパブリック IP アドレスを内部サーバーにマップします。会社は、このパブリック サーバーにアクセスできるように、信頼済みネットワークのユーザーにパブリック IP アドレスまたはドメイン名の使用を許可しようとしています。

この例では、以下の前提を使用します。

  • 信頼済みインターフェイスは、10.0.1.0/24 ネットワーク上の IP アドレスを使用して構成されます。
  • HTTP サーバーは、信頼済みの 10.0.1.0/24 ネットワークに物理的に接続されています。

Firebox では、静的 NAT によるループバック接続の発信元 IP アドレスとして、常にインターフェイス IP アドレスが使用されます。これは、静的 NAT アクションで 発信元 IP アドレスを設定する オプションを選択した場合でも同様です。

サーバーに NAT ループバックのポリシーを追加する

この例では、信頼済みネットワークまたは任意ネットワークのユーザーがパブリック IP アドレスまたはドメイン名を使用して、信頼済みネットワーク上のパブリック サーバーにアクセスできるようにするために、SNAT アクションを作成し HTTP ポリシーに追加する必要があります。ポリシーアドレスは、次のようになります。

送信元:

Any-Trusted
Any-Optional

送信先:

snat-NAT-Loopback (静的 NAT)

203.0.113.5 --> 10.0.1.5

ポリシー プロパティ ダイアログ ボックスのスクリーンショット
Policy Manager における NAT ループバック ポリシーの SNAT アクション

ポリシー構成 ページのスクリーンショット
Fireware Web UI における NAT ループバック ポリシーの SNAT アクション

ポリシーの 送信先 セクションには、HTTP サーバーのパブリック IP アドレスからそのサーバーの実 IP アドレスまでの静的 NAT ルートを定義する SNAT アクションが含まれています。Fireware v12.2 以降では、SNAT アクションで FQDN を指定できます。

関連情報:

NAT ループバックについて

静的 NAT (SNAT) を構成する