SD-WAN 監視データを解釈する
SD-WAN 監視データを使用してネットワークの状態を判断する前に、ネットワークに固有の基準値を設定することをお勧めします。このためには、ある程度の長期間にわたって計算した喪失、レイテンシー、ジッターの平均値を取得します。ベスト プラクティスとして、過去 24 時間の平均値を考慮することが推奨されます。安定した正常なネットワークでは、過去 20 分間の平均値で十分です。
SD-WAN ページにレポートされる喪失、レイテンシー、およびジッターには多くの要素が影響します。たとえば、WAN リンクと Link Monitor ターゲットの質は、SD-WAN ページに表示されるデータ ポイントと平均に影響する可能性があります。
各ネットワークは異なり、一部のアプリケーションはパフォーマンスの問題により敏感です。これらの理由により、SD-WAN 監視データをネットワークに関する自分の知識に基づいて解釈する必要があります。参考までに、このリストには喪失、レイテンシー、およびジッター値の一般的な解釈が表示されています。
SD-WAN 測定値 | 良い | 影響されるパフォーマンス | 大きく影響されるパフォーマンス | 効果的にダウン |
---|---|---|---|---|
損失 | <1% | 1–2% | 2–5% | >5% |
レイテンシー | <100ms | 100–200ms | 200–400ms | >400ms |
ジッター | <20ms | 20–50ms | 50–100ms | >100ms |
Fireware Web UI では、7 日間までの期間の履歴データを表示できます。単一インターフェイスを選択すると、その期間に対して計算された平均が表示されます。
SD-WAN 測定の既定値
SD-WAN 測定に指定した値は、別の SD-WAN インターフェイスへのフェールオーバーがいつ発生するかを決定します。Fireware v12.5.4 以降での既定値は以下のとおりです。
- 損失率 — 5%
- レイテンシー — 400 ミリ秒
- ジッター—100 ミリ秒
Fireware v12.5.3 以前では、一部の測定値の既定値が低くなっています。レイテンシーの既定値は 20 ミリ秒で、ジッターの既定値は 10 ミリ秒となっています。これらの既定値を維持した上でネットワーク上で早期にフェールオーバーが発生する場合は、これらの値を増やすことをお勧めします。