Geolocation を構成する

Geolocation 登録サービスは、IP アドレスおよび国のデータベースを使用して Firebox を通じた接続の地理的位置を特定しています。

Geolocation を使用するには、Firebox で Fireware v11.12 以降が実行されており、かつ RED 登録サービスを有効化する機能キーが必要です。詳細については、次を参照してください:

Geolocation を有効化する、またはブロックする国を変更すると、Firebox では特定の国にあるサイトとの間の新しい受信接続と送信接続がブロックされます。Geolocation 設定は新しい接続にのみ適用されます。国への接続をブロックした場合、Firebox はその国への既存の接続を切断しません。

内部ネットワークまたは FireCluster 構成で RFC 1918、RFC 5737、または RFC 8190 で定義された予約プライベート IP アドレス範囲外の IP アドレスを使用している場合、国をブロックする前に IP アドレスの地理的位置情報を検索します。

Geolocation を構成して国をブロックする前に、ネットワーク内のユーザーおよびサーバーが接続する必要があるサイトの地理的位置を評価する必要があります。ある 1 つの国でホストされているサイトにも、その他の場所でホストされているコンテンツが含まれている可能性があります。

IP アドレスの地理的位置情報を検索するには、Fireware Web UI で ダッシュボード > Geolocation > 検索 の順に選択します。詳細については、Geolocation ダッシュボード を参照してください。

Geolocation を有効化する

Geolocation 登録サービスを有効にすると、すべてのポリシーで Geolocation が自動的に有効化されます。Fireware 12.3 以降では、初期設定として、すべてのポリシーは既定のグローバル アクションが自動的に使用されるように構成されています。

Geolocation を有効化すると、Geolocation データベースの自動更新が無効になっている場合には警告メッセージが表示されます。自動更新を構成するには、Geolocation 更新サーバーを構成する を参照してください。

Geolocation アクションを構成する

Geolocation アクションとは、ブロックされる国および例外としてブロックしないサイトのリストが含まれる一連の設定です。

既定では、初期設定として、すべてのポリシーはグローバル Geolocation アクションが使用されるように構成されています。異なる種類のトラフィックで異なる Geolocation 設定が使用されるようにする場合は、別の Geolocation アクションを構成して、それをポリシーに適用することができます。たとえば、他のポリシーで使用される Geolocation アクションよりもブロックされる国が少ない別の Geolocation アクションを構成して、それを SMTP ポリシーに適用することができます。

Geolocation アクションを構成できるのは Fireware 12.3 以降です。Fireware 12.2.x 以前では、Geolocation 設定は 1 セットしか設定することができません。

Geolocation アクションを追加または編集する

Geolocation アクションを追加または編集するには、以下の手順を実行します。

  1. 登録サービス > Geolocation の順に選択します。
  2. 新しい Geolocation アクションを作成するには、追加 をクリックします。
    または、アクションを編集するには、アクション名をクリックしてから 編集 をクリックします。

Screen shot of Geolocation action settings in Fireware Web UI

Fireware Web UI における Geolocation アクション設定

Screen shot of Geolocation action settings in Policy Manager.

Policy Manager における Geolocation アクション設定

  1. これが新しいアクションである場合には、名前 テキスト ボックスにアクションの名前を入力します。
  2. (任意) 説明 テキスト ボックスに、このアクションの説明を入力します。
  3. マップ または 国リスト タブで、ブロックする国を選択します。詳細については、ブロックする国を選択する を参照してください。
  4. ブロックされている国の中に許可するサイトがある場合は、例外 タブで例外を設定します。詳細については、Geolocation の例外を構成する を参照してください。
  5. 保存 (Fireware Web UI) または OK (Policy Manager) をクリックします。

Geolocation アクションをクローンする

すでに作成したものと同様の新しい Geolocation アクションを作成する場合は、既存のアクションをクローン (コピー) することができます。

Geolocation アクションをクローンするには、以下の手順を実行します。

  1. 登録サービス > Geolocation の順に選択します。
  2. クローンする Geolocation アクションを選択します。
  3. クローン をクリックします。
  4. 前のセクションの説明に従って、Geolocation アクションを編集します。

Geolocation アクションを削除する

ポリシーで使用されていないユーザー定義の Geolocation アクションは削除することができます。グローバル Geolocation アクションは既定で作成されているため、削除することはできません。

Geolocation アクションを削除するには、以下の手順を実行します。

  1. 登録サービス > Geolocation の順に選択します。
  2. 削除する Geolocation アクションを選択します。
  3. 削除 をクリックします。
    確認メッセージが表示されます。
  4. はい をクリックします。
    リストからアクションが削除されます。

ブロックする国を選択する

Geolocation アクションでは、マップまたは国リストからブロックする国を選択することができます。複数のアクションまたは複数の Firebox で同じ国をブロックする場合は、ブロックされる国のリストをインポートおよびエクスポートすることができます。

マップ上でブロックする国を選択する

マップ タブでは、現在ブロックしている国が赤で表示されます。マップをロック解除して、ブロックする国を変更することができます。

リストからブロックする国を選択する

国リスト タブには、大陸別にすべての国のリストが表示されます。個々の国または大陸内のすべての国をブロックまたはブロック解除することができます。

ブロックされた国リストをインポートおよびエクスポートする

1 つの Geolocation アクションのブロックされた国リストをエクスポートして、同じ Firebox または異なる Firebox の別のアクションにインポートすることができます。これにより、管理しているすべての Firebox で、同じ国との接続を簡単にブロックすることができます。

ブロックされた国を Geolocation アクションにインポートする場合は、既存の国リストをクリアするかどうかを最初に指定する必要があります。リストをクリアしない場合は、インポートされた国が既存の国リストに追加されます。

Geolocation アクションをポリシーに割り当てる

既定では、初期設定として、すべてのポリシーはグローバル Geolocation アクションが使用されるように構成されています。異なる Geolocation 設定を使用する場合は、Geolocation ページで 1 つまたは複数のポリシーに異なる Geolocation アクションを割り当てることができます。

また、Geolocation を有効化して、ポリシーを編集する際にアクションを割り当てることもできます。詳細については、ポリシーで Geolocation を有効化する を参照してください。

関連情報:

Geolocation について

Geolocation の例外を構成する

Geolocation 更新サーバーを構成する