Dimension を Hyper-V にインストールする
WatchGuard Dimension は、Microsoft Windows Hyper-V Server 2012、2012 R2、2016、または 2019 の Hyper-V へのインストール用に VHD ファイルとして配布されます。
WatchGuard は Microsoft Server Hyper-V Manager を使用して Dimension 仮想マシン (VM) をインストールすることを推奨しますが、別の Hyper-V 環境を使用することもできます。
Dimension を Hyper-V にインストールするには、以下の手順を実行する必要があります:
- Dimension VM を配備する。
- Dimension データ ディスクとして使用するデータ ディスク (SCSI または IDE) を追加する。
- Dimension VM を起動する
- Web ベースの WatchGuard Dimension Setup Wizard を実行して、Dimension の新しいインスタンスの基本設定を構成する。
開始する前に
Dimension VHD ファイルを配備して、Dimension VM をセットアップする前に、以下の手順を実行する必要があります:
- WatchGuard Dimension の VHD ファイルをダウンロードする。
WatchGuard ソフトウェア ダウンロード センター で、watchguard-dimension_2_2_vhd.zip ファイルをダウンロードし、watchguard-dimension_2_2.vhd ファイルを抽出して、Hyper-V サーバーに WatchGuard Dimension をインストールします。 - DHCP サーバーを使用して Dimension の初期 IP アドレスを取得したい場合は、Dimension 仮想マシンに選ぶネットワークで DHCP サーバーを構成する。Dimension に手動で静的 IP アドレスを設定することもできます。この初期 IP アドレスを使用して Dimension に接続し、Dimension Setup Wizard を実行して Dimension を設定します。
- Dimension VM を配備するサーバーに Hyper-V をインストールする。
Dimension VM をインストールする
Dimension VM をインストールするときに、Dimension の起動に最小メモリ容量を割り当てる必要があります。動的なメモリ割り当てはサポートされていません。
WatchGuard Dimension VM を配備するには、以下の手順を実行します:
- Windows サーバーで、Hyper-V Manager を起動します。
- Hyper-V Manager ツリーで、Hyper-V サーバーを右クリックし、新規 > 仮想マシン を選択します。
開始する前に ページが選択された状態で、New Virtual Machine Wizard が開きます。 - Wizard の指示を読んで、次へ をクリックします。
名前と場所を指定する ページが開きます。 - 名前 テキスト ボックスに、Dimension のインスタンスの記述的な名前を入力します。
- 既定のフォルダ以外のフォルダに仮想マシンを保存する場合は、仮想マシンを別の場所に保存する チェックボックスを選択します。参照 をクリックして、仮想マシンを保存する場所を選択します。
- 次へ をクリックします。
Windows Server 2012 R2 または 2016 の場合は、生成を指定する ページが開きます。 - (2012 R2 または 2016) 生成の指定 ページで、生成 1 を選択します。次へ をクリックします。
メモリを割り当てる ページが開きます。 - 起動メモリ テキスト ボックスに、Dimension VM に割り当てるメモリ容量を入力します。メモリは少なくとも 2048 MB 以上割り当てる必要があります。4096 MB が推奨されます。次へ をクリックします。
ネットワークを構成する ページが開きます。 - 接続 ドロップダウン リストから、外部インターフェイス Eth0 に使用する仮想ネットワーク アダプタを選択します。次へ をクリックします。
仮想ハード ディスクを接続する ページが開きます。 - 既存の仮想ハード ディスクを使用する を選択します。
- 参照 をクリックして、Dimension VHD ファイルを保存した場所を選択します。
- 次へ をクリックします。
概要 ページが開きます。 - この Dimension のインスタンスに指定した設定を確認します。完了 をクリックします。
仮想マシン リストに Dimension VM が表示されます。
Dimension VM にハード ディスクを追加する
Dimension VM を配備した後に、Dimension サーバーのログ データベース用の新しい仮想ハード ディスクを Dimension VM に追加する必要があります。IDE または SCSI 仮想ハード ドライブを追加できます。
SCSI 仮想ハード ドライブを追加する場合、最大限の柔軟性を確保するため、容量可変のハード ディスクを追加します。
仮想マシン リストで、以下の手順を実行します:
- Dimension VM を右クリックし、設定 を選択します。
Dimension VM の 設定 ページが開きます。 - SCSI コントローラ をクリックします。
- ハード ドライブ を選択して、追加 をクリックします。
ハード ドライブ ページが開きます。 - メディア セクションで、仮想ハード ディスク を選択して、新規 をクリックします。
開始する前に ページが選択された状態で、New Virtual Hard Disk Wizard が開きます。 - Wizard の指示を読んで、次へ をクリックします。
ディスク フォーマットを選択する ページが開きます。 - VHDX を選択します。次へ をクリックします。
ディスク タイプを選択する ページが開きます。 - 容量可変 を選択します。次へ をクリックします。
名前と場所を指定する ページが開きます。 - 名前 テキスト ボックスに、この仮想ハード ディスクの説明的な名前を入力します。
- 既定以外のハード ディスクの場所を指定するには、参照 をクリックし、場所を選択します。
- 次へ をクリックします。
ディスク サイズを構成する ページが開きます。 - 新しい空の仮想ハード ディスクを作成する を選択します。
- テキスト ボックスに、仮想ハード ディスクのサイズをギガバイト (GB) 単位で入力します。
最小の 40 GB を選択します。 - 次へ をクリックします。
概要 ページが開きます。 - ハード ディスクに指定した設定を確認します。完了 をクリックします。
Wizard が終了し、Dimension VM の 設定 のハード ドライブ ページが開きます。 - 設定 ページで、プロセッサ をクリックして、仮想プロセッサの数を 2 に変更します。
- OK をクリックします。
設定 ダイアログ ボックスが表示されます。
仮想マシン リストで、以下の手順を実行します:
- Dimension VM を右クリックし、設定 を選択します。
Dimension VM の 設定 ページが開きます。 - ハードウェア > IDE コントローラ 0 の順に選択し、追加 をクリックします。
IDE コントローラ ページが開きます。 - IDE コントローラ 0 リストで、ハード ドライブ を選択し、追加 をクリックします。
ハード ドライブ ページが開きます。 - 仮想ハード ディスク を選択して、新規 をクリックします。
開始する前に ページが選択された状態で、New Virtual Hard Disk Wizard が開きます。 - Wizard の指示を読んで、次へ をクリックします。
Server 2012、2012 R2、および 2016 の場合は、ディスク フォーマットを選択する ページが開きます。 - (Server 2012、2012 R2、2016) VHD または VHDX を選択します。次へ をクリックします。
VHDX を選択する場合、VHD を選択した場合よりもインストールのプロセスが長くなることがあります。ディスク タイプを選択する ページが開きます。 - 容量可変 を選択します。次へ をクリックします。
名前と場所を指定する ページが開きます。 - 名前 テキスト ボックスに、この仮想ハード ディスクの説明的な名前を入力します。
- 既定以外のハード ディスクの場所を指定するには、参照 をクリックし、場所を選択します。
- 次へ をクリックします。
ディスク サイズを構成する ページが開きます。 - 新しい空の仮想ハード ディスクを作成する を選択します。
- テキスト ボックスに、仮想ハード ディスクのサイズをギガバイト (GB) 単位で入力します。
最小の 40 GB を選択します。 - 次へ をクリックします。
概要 ページが開きます。 - ハード ディスクに指定した設定を確認します。完了 をクリックします。
Wizard が終了し、Dimension VM の 設定 のハード ドライブ ページが開きます。 - 設定 ページで、プロセッサ をクリックして、仮想プロセッサの数を 2 に変更します。
- OK をクリックします。
設定 ダイアログ ボックスが表示されます。
Dimension VM を起動する
Dimension VM に仮想ハード ディスクを追加した後に、Dimension VM を起動できます。
- Hyper-V Manager の 仮想マシン リストから、Dimension VM を選択します。
- Dimension VM を右クリックし、起動 を選択します。
Dimension VM が起動します。
Dimension をインストールして VM を起動した後、VM に追加の変更を行い、WatchGuard Dimension Setup Wizard を実行して Dimension のインスタンスを構成できます。
外部 IP アドレスを検索する
外部ネットワークに DHCP サーバーがある場合、Dimension の外部インターフェイスに IP アドレスが自動的に割り当てられます。Dimension への接続に使用する IP アドレスを検索するには、コマンド ラインを使用します。
コマンド ラインを師ようして Dimension の IP アドレスを検索するには、以下の手順を実行します:
- 仮想マシン リストで、Dimension VM を選択します。
- VM を右クリックし、接続 を選択します。
- ログイン プロンプトで、wgsupport と入力します。キーボードの Enter キーを押します。
- パスフレーズ プロンプトで、readwrite と入力します。キーボードの Enter キーを押します。
これは既定の管理者アカウントのパスフレーズです。パスワードの変更を促すプロンプトが開きます。 - wgsupport アカウントに使用する新しいパスフレーズを入力します。キーボードの Enter キーを押します。
パスフレーズが変更されました。 - 外部インターフェイスの IP アドレスを表示するには、ifconfig またはip addr と入力します。キーボードの Enter キーを押します。
外部インターフェイスの IP アドレスが開きます。 - ログアウトするには、exit と入力します。キーボードの Enter キーを押します。
Dimension に静的 IP アドレスを設定する
DHCP サーバーがない場合、Dimension の外部インターフェイスに静的 IP アドレスを設定する必要があります。これは、Dimension に接続して、Dimension Setup Wizard を実行するために使用する IP アドレスです。静的 IP アドレスを設定するには、wgsupport の認証情報で Dimension にコンソール接続し、Eth0 インターフェイスに IP アドレスを指定します。
初めて Dimension にコンソール接続する場合、wgsupport ユーザーの既定のパスワードを変更する必要があります。
IP アドレスの変更に使用するコマンド ツールは /opt/watchguard/dimension/bin ディレクトリにあります。IP アドレスを変更するには、このディレクトリを指定し、wg_ip_addr.sh コマンドを実行して、インターフェイスの新しい IP アドレスと既定のゲートウェイを入力します。
Dimension にconsole接続して、Dimension に静的 IP アドレスを設定するには、以下の手順を実行します:
- Hyper-V Manager にログインし、Dimension VM を選択します。
- Dimension VM へのコンソール接続を開始します。
- ユーザー名 wgsupport を入力します。
- パスフレーズ readwrite を入力します。
- wgsupport ユーザー アカウントの新しいパスフレーズを入力して確定します。
- Dimension に静的 IP アドレスを設定するには、コマンド ラインで次のように入力します:
/opt/watchguard/dimension/bin/wg_ip_addr.sh -i <IP address> -m <mask> -g <gateway>.
たとえば、静的 IP アドレス 203.0.113.201/24 とゲートウェイ 203.0.113.1 で Dimension を構成するには、次のように入力します:
/opt/watchguard/dimension/bin/wg_ip_addr.sh -i 203.0.113.201 -m 24 -g 203.0.113.1.
- キーボードの Enter キーを押します。
Dimension へのコンソール接続に関する詳細は、次を参照してください: Dimension にコンソールアクセスする。
WatchGuard Dimension Setup Wizard を実行する
Dimension VM をセットアップしてパワー オンした後、Dimesion に接続して、Dimension Setup Wizard を実行して Dimension の構成を行うことができます。
Setup Wizard を開始する前に、Wizard で追加する以下の情報がすべてそろっていることを確認してください:
- Dimension のホスト名ヒント!
- Eth0 インターフェイスの IPv4 設定
- ログ認証キー
- 管理者のパスフレーズ
Dimension Setup Wizard を実行するには、以下の手順を実行します:
- Web ブラウザを開いて、https://<Dimension IP アドレス> から Dimension に接続します。
たとえば、Dimension のインスタンスの外部インターフェイスに割り当てられた IP アドレスが 203.0.113.201 である場合、https://203.0.113.201 で Dimension に接続します。
ログイン ページが開きます。 - 既定のユーザーの認証情報を入力します:
- ユーザー名 — admin
- パスフレーズ — readwrite
- Wizard を終了して、Dimension の設定を完了する。
Wizard を終了すると、Dimension のログイン ページが開きます。 - Wizard で指定した新しい管理者パスフレーズを使用して、Dimension にログインします。
管理者パスフレーズは Setup Wizard を実行するときに変更します。
Wizard を終了して Dimension にログインした後、以下のトピックの説明に従って、Dimension システムと Log Server を設定し、レポートのスケジュールを作成し、ユーザーを管理することができます。
Dimension VM の容量を拡張する
Dimension VM の容量を拡張するには、IDE または SCSI 仮想ハード ディスクの設定を変更して容量を増やします。VM にスナップショットがある場合、VM の容量を増やすことはできません。VM の容量を増やす前にスナップショットを削除する必要があります。
仮想マシン リストで、以下の手順を実行します:
- Dimension VM を選択します。アクション ウィンドウで、シャットダウン を選択します。
Dimension VM がシャットダウンします。 - Dimension VM を右クリックし、設定 を選択します。
Dimension VM の 設定 ページが開きます。 - ハードウェア ツリーで、IDE コントローラ > ハードドライブ または SCSI コントローラ > ハードドライブ を選択します。
- メディア セクションで、仮想ハードディスク を選択して、編集 をクリックします。
Edit Virtual Hard Disk Wizard が開きます。 - アクションの選択 ページが表示されるまで、次へ をクリックします。
- 拡張 を選択します。次へ をクリックします。
仮想ハードディスクを拡張する ページが開きます。 - 新しいサイズ テキスト ボックスに、ハードディスクの新しいサイズを入力します。次へ をクリックします。
概要 ページが開きます。 - 指定した設定が正しいことを確認します。完了 をクリックします。
設定 ダイアログ ボックスが開きます。 - OK をクリックします。
設定 ダイアログ ボックスが表示されます。
Dimension VM のメモリを増やす
Dimension VM に割り当てられたメモリのサイズを増やすことができます。
仮想マシン リストで、以下の手順を実行します:
- Dimension VM を右クリックし、設定 を選択します。
Dimension VM の 設定 ページが開きます。 - ハードウェア ツリーから、メモリ を選択します。
メモリ ページが開きます。 - VM のメモリの設定を変更します。
- OK をクリックします。
Dimension VM を安全にシャットダウンする
Dimension VM を安全にシャットダウンしてデータ破損のリスクを回避するには、シャットダウン オプションを選択します。リセット または 電源を切る オプションは選択しないでください。
Dimension VM をシャットダウンするには、以下の手順を実行します:
- 仮想マシン リストで、Dimension VM を選択します。
- アクション > シャットダウン の順に選択します。
Hyper-V Manager が正しいシャットダウンの手順を実行します。
Dimension web UI の システムの設定 > ステータス ページから Dimension VM をシャットダウンすることもできます。詳細については、システムのメンテナンス タスクを完了する を参照してください。