FireboxV および XTMv の概要

FirewareV および XTMv は、VMware ESXI または Microsoft Hyper-V 環境で動作するよう設計されている Firebox モデルです。Linux KVM 環境でも FireboxV を実行することができます。これらのモデルは他の Firebox と同じ Fireware OS と管理ソフトウェアを使用します。他の Firebox を管理するのと同じように、WatchGuard System Manager、Fireware Web UI および Command Line Interface (CLI) を使用して、FireboxV または XTMv 仮想マシンを管理することができます。

これで、FireboxV 構成を WatchGuard Cloud から管理できるようになりました。詳細については、FireboxV を WatchGuard Cloud (クラウド管理下) に追加する を参照してください。

モデルとライセンシング

FireboxV および XTMv デバイスにはいくつかの異なるライセンス モデルがあり、それぞれ異なるスケーラビリティとパフォーマンスを提供しています。

FireboxV モデル XTMv モデル

スモール

ラージ

エクストラ ラージ

スモール オフィス エディション

ミディアム オフィス エディション

ラージ オフィス エディション

データセンター エディション

FireboxV または XTMv をアップグレードすると、機能キーが生成されます。機能キーによりデバイスのシリアル番号が追加され、ライセンス取得済みの FireboxV または XTMv モデルで Fireware 機能が有効になります。機能キーはセットアップ中に FireboxV または XTMv 仮想マシンにインストールされます。

FireboxV および XTMv の各モデルの特徴と機能の比較表を、WatchGuard Web サイト(www.watchguard.com)の 製品 セクションで確認できます。

ハイパーバイザーの互換性

WatchGuard FireboxV のシステム要件:

  • VMware ESXi 6.0、6.5、6.7、または 7.0
  • Windows Server または Hyper-V Server 2012 R2、2016、または 2019
  • Linux KVM (Fireware v12.6.2 以降でサポートされています)

WatchGuard XTMv のシステム要件:

  • VMware ESXi 5.0、5.1、5.5、または 6.0
  • Windows Server または Hyper-V Server 2012、R2、または 2016

Fireware OS の制限

FireboxV および XTMv は、ハードウェアに依存するいくつかの機能を除き、他の Firebox モデルと同じ Fireware OS を使用し、同じ機能と登録サービスをサポートしています。

XTMv デバイスでは、Fireware v12.2 以降はサポートされていません。

FireboxV と XTMv でサポートされていない Fireware の機能は次のとおりです。

  • VMware ESXi のアクティブ/アクティブ FireCluster (Hyper-V または KVM では FireCluster は全機能がサポート対象外です)
  • ブリッジ モード ネットワーク構成
  • ハードウェア診断 CLI コマンド
  • USB ドライブへのサポート スナップショットの自動保存
  • USB ドライブに保存済みのバックアップ イメージの自動復元

RapidDeploy 構成は、FireboxV および XTMv ではサポートされていません。

仮想スイッチの構成

Fireware のネットワーク機能の中には、正しく機能するためにネットワーク上に無差別モードで仮想スイッチを構成しなければならないものがあります。これらの機能には、以下のものがあります。

  • ドロップイン モードのネットワーク構成
  • ネットワーク ブリッジ
  • ブリッジングされた VPN トラフィック 設定の Mobile VPN with SSL

ESXi 環境でこれらの機能を使用するには、vSwitch が無差別モードで動作するように設定します。

Microsoft の Hyper-V 環境の仮想スイッチは無差別モードをサポートしていないので、これらの機能は Hyper-V 環境ではサポートされていません。

ESXi 環境において単一インターフェイスで複数の VLAN を使用するには、VLAN ID 4095 (すべて) を使用するように VLAN インターフェイスの vSwitchを構成します。

FireCluster の vSwitch の構成

ESXi 環境のアクティブ/パッシブ FireCluster には、追加のスイッチ要件があります:

  • FireCluster 管理インターフェイスに接続する vSwitch は、無差別モードで動作するように構成する
  • FireCluster 外部インターフェイスに接続する vSwitch は、MAC アドレスの変更を受け入れるように構成する

2 台の FireboxV または XTMv デバイスを FireCluster として設定する手順の詳細は、次を参照してください: VMware ESXi 上で FireCluster を構成する