DHCP をドロップイン モードで構成する

ネットワーク構成でドロップイン モードを使用する場合、任意で、保護するネットワークの Firebox を DHCP サーバーとして構成する、またはデバイスが DHCP 中継エージェントとして機能するようにすることができます。すでに DHCP サーバーがある場合は、引き続きそのサーバーを DHCP サーバーとして使用することをお勧めします。

WatchGuard System Manager (WSM) で使用可能な機能は、Fireware のバージョンによって異なる場合があります。お使いの Firebox が Fireware OS v11.10.x 以降を実行していない場合、このヘルプ トピックの内容が Firebox に該当しない可能性があります。

古いバージョンの Fireware を実行する Firebox でこのトピックに記載された手順を実行する方法については、次を参照してください:

WatchGuard System Manager v11.9.4 で、ドロップイン モードで IPv4 DHCP を構成する に関するヘルプ

DHCP を使用する

既定では、 DHCP サーバーとして構成されているFirebox デバイスは、ネットワーク (グローバル) DNS/WINS サーバー情報を発行します。ネットワーク DNS および WINS サーバーの詳細については、次を参照してください: ネットワーク DNS および WINS サーバーを構成する

ネットワーク DNS/WINS 設定を上書きする DHCP 設定ページで DNS および WINS サーバー設定を構成できます。

DHCP のオプションを構成する

DHCP オプション(ベンダー拡張として知られる)により、RFC 2132 に説明されているように、DHCP 構成パラメータおよびその他の制御情報を指定することができます。事前定義された DHCP オプションまたはカスタム DHCP オプションを追加することができます。

事前定義された DHCP オプションは次のとおりです。

DHCP オプション コード 名前 種類 説明
150 TFTP サーバー IP IP アドレス

DHCP クライアントがブート構成をダウンロードできる TFTP サーバーの IP アドレス。

66 TFTP サーバー名 テキスト DHCP クライアントがブート構成をダウンロードできる TFTP サーバー名。
67 TFTP ブートファイル名 テキスト ブート ファイルの名前。
2 タイム オフセット 4 バイトの整数

時間は協定世界時(UTC)からのタイム オフセット(秒)。
オプション 2 は廃止されています。カスタム DHCP オプションを追加し、コード 100 または 101 を指定することをお勧めします。これらのオプションは、RFC 4833 で記述されています。

43 ベンダー固有の情報 テキスト このオプションはベンダー固有の情報を交換する際にクライアントとサーバーによって使用される。
120 SIP サーバー IP アドレス

1 つまたは複数のセッション開始プロトコル(SIP)アウトバウンド プロキシ サーバーの IPv4 アドレス。このオプションは RFC 3361 に説明されている。

138 CAPWAP アクセス コントローラ IP アドレス

1 つまたは複数の CAPWAP アクセス コントローラの IPv4 アドレス。このオプションは RFC 5417 に説明されている。

156 DHCP の状態 1 バイト整数(符号なし) IP アドレスの状態。このオプションは、FTP ブート オプションの ShoreTel 電話に使用される。

Fireware OS バージョンによっては、事前定義されたオプションがすべてサポートされているわけではありません。選択するオプション コードに Fireware の特定の最小バージョン要件がある場合は、Policy Manager で、選択したコードの右側に表記が表示されます。

DHCP オプションを追加する

Fireware XTM v11.9.3 以降では、事前定義された DHCP オプションまたはカスタム DHCP オプションを追加することができます。

ベンダーが要求しているオプションが事前定義されたオプション リストにない場合は、カスタム オプションとしてそれを追加することができます。

複数のインターフェイスに同じ DHCP オプション コードを使用する場合は、各インターフェイスで種類が同じになっている必要があります。

DHCP 中継を使用する

信頼済みネットワークまたは任意ネットワークのコンピュータに IP アドレスを割り当てる方法の 1 つに、別のネットワークの DHCP サーバーを使用する方法があります。この機能を使用すると、Firebox は指定した最大 3 つの DHCP サーバーの IP アドレスに DHCP 要求を送信します。

必要に応じて、各 DHCP サーバーに対して 静的ルートを追加する を確実に行ってください。

単一のインターフェイスに DHCP 設定を指定する

構成にある各信頼済みまたは任意インターフェイスに、別の DHCP 設定を指定することができます。

関連情報:

ドロップイン モード