例 — HTTP プロキシと HTTP コンテンツ アクション
この例では、HTTP ホスト ヘッダーのコンテンツと HTTP 要求のパスに基づき、インバウンド HTTP 要求を別の内部 Web サーバーにダイレクトするよう HTTP コンテンツ アクションのある HTTP プロキシを構成する方法を示しています。この種類のルーティングは、ホスト ヘッダー リダイレクトと呼ばれることがあります。
この例には、コンテンツ アクションを構成するためのすべての手順は含まれていません。詳細な構成手順については、次を参照してください: HTTP コンテンツ アクションを構成する。
この例では、ある組織のプライベート ネットワークに 4 つのサーバーがあり、すべてのサーバーに対するインバウンド HTTP 接続に単一のパブリック IP を使用したいと思っています。
この例では、以下のようになります。
- ドキュメント ライブラリは 10.1.5.3 の Web サーバーにあります
- 画像 ライブラリは 10.1.5.7 の Web サーバーにあります
- 音声 ライブラリは 10.1.5.46 の Web サーバーにあります
- メイン Web サイトは 10.1.5.80 の Web サーバーにあります
同じパブリック IP アドレスのこれら全サーバーへのインバウンド接続を許可するよう、コンテンツ アクションがある HTTP プロキシ ポリシーを構成できます。
コンテンツ アクションは、HTTP ホスト ヘッダーのドメインと HTTP 要求の URI パスに基づいて、HTTP 要求を 3 つの内部サーバーにリダイレクトします。その他すべての HTTPS 要求は、ポリシーの SNAT アクションで指定したメイン Web サーバーに向かいます。
この例では、コンテンツ アクションには次のようなコンテンツ ルールが含まれます:
コンテンツ ルール名 | パターン マッチ値 | ルーティング アクション |
---|---|---|
ドキュメント | *.example.com/docs/* | 10.1.5.3 |
画像 | *.example.com/images/* | 10.1.5.7 |
音声 | */audio/* | 10.1.5.46 |
前記のルールが一致しなかった場合に実行するアクション | 該当なし |
ポリシーの既定値を使用 (10.1.5.80) |
HTTP コンテンツ アクションは、トラフィックをドキュメント、画像、音声サーバーにルーティングするために 3 つのコンテンツ ルールを指定します。コンテンツ アクションは、ポリシーの既定の宛先にルーティングするよう構成します。これにより、その他すべての Web トラフィックは、ポリシーの SNAT アクションで指定した既定 Web サーバーに向かいます。すべてのルールでは、HTTP の規定ポートであるポート 80 が使用されます。
HTTP プロキシ ポリシーにおける既定の宛先は、HTTP 要求を 10.1.5.80 のメイン Web サーバーにルーティングする SNAT アクションです。
SNAT アクションは、コンテンツ アクションが ポリシーの既定値を使用 を指定した場合のみ使用されます。