DLP カスタム ルールを構成する

DLP カスタム ルールを使ってネットワーク トラフィックをスキャンし、組織に固有の特別なフレーズを検索することができます。これにより、事前定義されているルールの枠を超えて DLP 構成をカスタマイズし、ネットワーク外部に伝送される機密文書やメッセージより効果的にモニタおよび制御することができます。

たとえば、多くの組織では文書や電子メール メッセージにセキュリティ区分を使用しています。文書やメッセージの機密度が極めて高い場合、それが機密であり、ネットワーク外部に通信すべきでないことを示す特別なテキストが含めることができます。文書や電子メール メッセージのヘッダーや 1 行目は、次のフレーズのような区分テキストを含めることができます:区分: 機密。DLP カスタム ルールとこれらの区分を利用して、ネットワーク トラフィックをモニタし、これらのフレーズを含む機密文書やメッセージが組織ネットワークを離れることがないようにします。

カスタム ルールに、モニタまたは制御したい複数の単語やフレーズを含めることができます。次に このカスタム ルールが検出されるように DLP センサを構成し、ポリシーで DLP センサを有効にします。

カスタム ルールには次のような制限があります:

  • DLP 構成では、1 つのカスタム ルールしか作成できません。
  • カスタム ルールがトリガされると、検出される必要があるのは語句または単語のみです。カスタム ルールには重み付け構成はありません。
  • 各フレーズには最長 127 字まで使用できます。長いフレーズはシステムの性能に影響を及ぼす可能性があります。
  • カスタム ルールのフレーズ数が、システムの性能に影響を及ぼす場合があります。カスタム ルールに使用するフレーズを 15 以内にすることをお勧めします。
  • フレーズは、基本多言語面 (BMP) のみ使用するユニコード文字で構成しなければなりません。BMP とはユニコードの最初の 65,536 字で、ほとんどの主要言語の文字セットが含まれています。
  • テキストの単純一致のみ行われます。正規表現には対応していません。
  • テキスト一致では大文字と小文字が区別されます。

カスタム ルールを追加する

カスタム ルールを追加するには、以下の手順を実行します。

  1. 登録サービス > Data Loss Prevention の順に選択します。
    Data Loss Prevention ダイアログ ボックスが表示されます。
  2. カスタム ルール タブを選択します。
  3. ルール名 テキスト ボックスに、カスタム ルールの内容が理解できるような名前を入力します。
    各名前には最長 43 字使用できます。
  4. フレーズのリスト テキスト ボックスに、1 行あたり 1 フレーズを構成する 1 つまたは複数の単語か、フレーズを入力します。

Screen shot of the Data Loss Prevention page, Policies tab

Fireware Web UI の DLP カスタム ルール

Screen shot of the Data Loss Prevention dialog box, Custom Rule tab

Policy Manager の DLP カスタム ルール

  1. 構成を保存します。

DLP センサにカスタム ルールを追加する

DLP センサの設定では、モニタおよび制御対象のフレーズを含むカスタム ルールを有効にすることができます。次に各ポリシーで DLP センサを有効にします。

  1. センサ タブで、DLP センサを構成します。
    詳細については、DLP センサーを構成する を参照してください。
  2. ポリシー タブで、各ポリシーに使用する DLP センサを選択します。
    詳細については、ポリシーで DLP を構成する を参照してください。

Screen shot of the Data Loss Prevention page, DLP Wizard with custom rule

Fireware Web UI の DLP ルール

Screen shot of the Data Loss Prevention dialog box, DLP Wizard with custom rule

Policy Manager の DLP ルール

関連情報:

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