WebBlocker Server へのコンソール アクセス
WebBlocker Server へのネットワーク接続が失われて Web ブラウザでログインできない場合は、事前定義されている wgsupport ユーザー アカウントを使用して、WebBlocker Server とのコンソール接続を行うことができます。wgsupport ユーザーにはWebBlocker Server への読み取り専用アクセス権があり、コンソール接続でのみ使用できます。
WebBlocker Server にコンソール接続すると、wgsupport ユーザーはネットワーク設定を確認し、接続できない理由を判断することができます。ユーザーは使用可能なすべてのイーサネット インターフェイスに静的 IP アドレスを割り当てることもできます。そして、その静的 IP アドレスを使用して Web ブラウザで WebBlocker Server に接続して、admin アカウントなどの標準ユーザー アカウントでログインすることができるようになります。
既定の wgsupport ユーザーの認証情報は次の通りです:
- ユーザー名 — wgsupport
- パスフレーズ — readwrite
初めて WebBlocker Server にコンソール接続するときに、wgsupport ユーザーの既定のパスワードを変更する必要があります。
WebBlocker Server にコンソール接続するには、以下の手順を実行します。
- vSphere Client または Hyper-V Manager にログインして、WebBlocker Server VM を選択します。
- WebBlocker Server VM へのコンソール接続が開始されます。
- ユーザー名 wgsupport を入力します。
- wgsupport アカウントのパスフレーズを入力します。既定のパスワードは readwrite です。
- 初めてログインする場合は、プロンプトに従って wgsupport アカウントのパスフレーズを変更します。
- 次のセクションで説明されたコマンドを実行します。
- ログアウトするには、exit と入力します。
静的 IP アドレスを設定する
wgsupport ユーザー アカウントで WebBlocker Server にコンソール接続した後、コマンドを実行して、外部 (Eth0) インターフェイスの静的 IP アドレスを設定することができます。IP アドレスの変更に使用するコマンド ツールは、/opt/watchguard/webblocker/bin ディレクトリにあります。IP アドレスを変更するには、このディレクトリを指定し、wg_ip_addr.sh コマンドを実行して、インターフェイスの新しい IP アドレスと既定のゲートウェイを入力します。
静的 IP アドレスで WebBlocker Server を構成するには、以下の手順を実行します。
- コマンド ラインで次のように入力します:
/opt/watchguard/webblocker/bin/wg_ip_addr.sh -i <IP address> -m <mask> -g <gateway>.
たとえば、静的 IP アドレス 203.0.113.201/24 とゲートウェイ 203.0.113.1 で WebBlocker Server を構成する場合は、次のように入力します:
/opt/watchguard/webblocker/bin/wg_ip_addr.sh -i 203.0.113.201 -m 24 -g 203.0.113.1。
- Enter を押します。
このコマンドで使用可能なオプションとコマンド オプションのヘルプの内容を参照するには、以下の手順を実行します:
- コマンド ラインで次のように入力します:
/opt/watchguard/webblocker/bin/wg_ip_addr.sh --help
- Enter を押します。
wg_ip_addr.sh コマンドのオプションとヘルプ テキストが表示されます。
外部 IP アドレスを検索する
外部ネットワークに DHCP サーバーがある場合は、WebBlocker Server の外部インターフェイスに IP アドレスが自動的に割り当てられます。コマンド ラインを使用して、WebBlocker Server の IP アドレスとインターフェイス情報を見つけることができます。
WebBlocker Server の外部 IP アドレスを検索するには、以下の手順を実行します。
- vSphere Client または Hyper-V Manager にログインして、WebBlocker Server VM を選択します。
- WebBlocker Server VM へのコンソール接続が開始されます。
- ユーザー名 wgsupport を入力します。Enter を押します。
- wgsupport アカウントに指定したパスワードを入力します。Enter を押します。
- ifconfig と入力します。Enter を押します。
すべての WebBlocker Server インターフェイスの IP アドレス情報が表示されます。
WebBlocker Server のネットワーク インターフェイスの詳細を検索する
コンソール接続を使用して、WebBlocker Server のネットワーク インターフェイスの IP アドレス、構成の詳細、およびルート情報を検索することができます。
IP アドレスと構成の詳細を検索するには、以下の手順を実行します:
- vSphere Client または Hyper-V Manager にログインして、WebBlocker Server VM を選択します。
- WebBlocker Server VM へのコンソール接続を開始し、wgsupport ユーザーの認証を入力します。Enter を押します。
- ip addr show と入力します。Enter を押します。
Eth0 インターフェイスに割り当てられた IP アドレスとインターフェイスの構成の詳細が表示されます。
ルート情報を検索するには、以下の手順を実行します:
- vSphere Client または Hyper-V Manager にログインして、WebBlocker Server VM を選択します。
- WebBlocker Server VM へのコンソール接続を開始し、wgsupport ユーザーの認証を入力します。Enter を押します。
- ip route show と入力します。Enter を押します。
eth0 インターフェイスのルート情報が表示されます。
診断のために WebBlocker Server へのサポート アクセスを有効化する
Web ブラウザで WebBlocker Server に接続できない場合は、WebBlocker Server VM にコンソール接続して、wg_support_access.sh コマンドを実行することで、WebBlocker Server へのサポート アクセスを有効化または無効化し、サポート アクセスに使用するポートを指定することができます。サポート アクセス コマンドは、/opt/watchguard/webblocker/bin ディレクトリにあります。
サポート アクセス コマンドで実行可能なオプションは以下の通りです:
- -e — サポート アクセスを有効にする
- -d — ササポート アクセスを無効にする
- -p — サポート アクセスに使用するポート番号を指定する
- -h — 使用可能なサポート アクセス コマンドのオプションを参照し、サポート アクセス コマンドを終了する
サポート アクセス コマンドを終了するためのオプションは 0 です。誤って終了オプションを入力したときのオプションは 1 です。
--help オプションを実行して、使用可能なサポート アクセス コマンドを参照することもできます。
WebBlocker Server へのサポート アクセスを有効化して、ポート番号を指定するには、以下の手順を実行します。
- vSphere Client または Hyper-V Manager にログインして、WebBlocker Server VM を選択します。
- WebBlocker Server VM へのコンソール接続を開始し、wgsupport ユーザーの認証を入力します。
- Enter を押します。
- /opt/watchguard/webblocker/bin/wg_support_access.sh -e -p <port number> と入力します。
たとえば、WebBlocker Server へのサポート アクセスにポート 22 を使用する場合は、/opt/watchguard/webblocker/bin/wg_support_access.sh -e -p 22 と入力します。 - Enter を押します。
WebBlocker Server へのサポート アクセスを無効化するには、コンソール接続のプロンプトで以下の手順を実行します。
- /opt/watchguard/webblocker/bin/wg_support_access.sh -d と入力します。
- Enter を押します。
使用可能なすべてのサポート アクセス コマンドのオプションを確認するには、コンソール接続のプロンプトで以下の手順を実行します:
- /opt/watchguard/webblocker/bin/wg_support_access.sh -h と入力します。
- Enter を押します。
使用可能なサポート アクセス コマンドのオプションが表示されます。
サポート アクセス コマンドを終了するには、コンソール接続のプロンプトで以下の手順を実行します:
- /opt/watchguard/webblocker/bin/wg_support_access.sh -h 0 と入力します。
- Enter を押します。