フラグメンテーションのしきい値を変更する
既定のフラグメンテーションしきい値を変更する場合
2 つのデバイスがパケットを転送するために同時に同じメディアを使用すると、衝突が発生します。2 つのパケットはお互いに破損して、判読できない断片データの集合になる可能性があります。パケットの衝突が発生すると、パケットが破棄さるので、再度転送する必要があります。これにより、ネットワークのオーバーヘッドが増えて、スループットとネットワークの速度が低下します。
サイズが大きいほど、フレームはお互いに衝突する可能性が高くなります。ワイヤレス パケット サイズを小さくするには、Firebox ワイヤレス デバイス上のフラグメンテーションのしきい値を低くします。フレーム サイズの最大値を引き下げれば、衝突による反復送信の件数を減少させることができ、反復送信で引き起こされたオーバーヘッドを減らすことが出来ます。
フレームが小さいほど、ネットワーク上でのオーバーヘッドが大きくなります。1 つのワイヤレス デバイスから別のワイヤレス デバイスに送付された各断片化されたフレームは、受信デバイスがそのフレームを受信確認することが必要なため、特にワイヤレス ネットワークにおいてこの現象は起こります。パケット エラー率が高い場合 (衝突率やエラー率が 5% または 10% 以上の場合)、フラグメンテーションしきい値を低くすることによって、ワイヤレス ネットワークのパフォーマンスを向上させることが出来ます。反復送信の減少で節約された時間は、サイズの小さいパケットで追加されたオーバーヘッドを相殺するのに十分です。その結果、スループットを増加することが出来ます。
パケット エラー率が低い場合にフラグメンテーションしきい値を引き下げれば、ワイヤレス ネットワーク パフォーマンスは落ちてしまいます。それは、しきい値を低くしたときに、プロトコル オーバーヘッドが追加され、プロトコル能力が落ちるために起こります。
実験してみたい場合は、既定の最大しきい値の 2346 から始めて、しきい値を少しずつ減らしてみます。最も効果を得るには、パケット エラーを探すために一日に何回も異なる時間にネットワークを監視する必要があります。より低いしきい値のパフォーマンスへの影響については、エラーが非常に多いときとエラーが比較的多いときのパフォーマンスへの影響を比較します。
一般的には、この設定を既定値の 2346 のままにすることをお勧めします。
フラグメンテーションのしきい値を変更する
フラグメンテーションのしきい値を変更するには、Fireware Web UI から以下の手順を実行します:
- ネットワーク > ワイヤレス の順に選択します。
- フラグメンテーションしきい値を変更するには、フラグメンテーションのしきい値 テキスト ボックスにて、 256 ~ 2346 までの値を入力または選択します。
- 保存 をクリックします。
フラグメンテーションのしきい値を変更するには、Policy Manager から以下の手順を実行します:
- ネットワーク > ワイヤレス の順に選択します。
- フラグメンテーションしきい値を変更するには、フラグメンテーションのしきい値 テキスト ボックスにて、 256 ~ 2346 までの値を入力または選択します。
- OK をクリックします。
- 構成を保存します。