同時終了データ保持ライセンス
ライセンス期間を統合するとは、ライセンスを連結またはマージして更新日を同期させることです。こうすることで、ライセンスの管理と更新が容易になります。新しいデータ保持ライセンスをアクティブ化すると、それを既存のライセンスと組み合わせることができます。アクティブ化プロセスにより、新しいライセンスと選択されたライセンスがマージされ、2 つのライセンスが同時に終了します。
各データ保持ライセンスには、以下のプロパティがあります。
- モデルの互換性 — ライセンスを割り当てることができる Firebox モデル
- 保持日数 — WatchGuard Cloud にデータが保存される日数
- 有効期限 — ライセンスの登録が期限切れになる日付
データ保持ライセンスを延長するには、両方が同じ Firebox モデルと互換性のライセンスでなければなりません。
データ保持ライセンスの詳細については、データ保持ライセンスについて を参照してください。
データ保持の有効期限の計算
新しいデータ保持ライセンスをアクティブ化して、既存のデータ保持ライセンスを延長する場合は、元のライセンスの有効期限を延長すること、またはデータ保持日数を追加することができます。
同時終了ライセンスのデータ保持日数と有効期限は、以下の要因に依存します。
- 有効期限の延長かデータ保持日数の追加のいずれを選択したか
- 元のライセンスの残りのデータ保持日数と期間
- アクティブ化された新しいライセンスのデータ保持日数と期間
データ保持日数の追加でもライセンスの延長でも調整期間の計算は同じですが、1 つ重要な違いがあります。同時終了ライセンスに関連付けられている 最終データ保持日数 は、既存のライセンスにデータ保持日数を追加するか、有効期限を延長するかによって異なります。
同時終了ライセンスの有効期限を決定するために使用される計算は以下のようになります。
新しい有効期限 = | 今日の日付 + | (現在のデータ保持日数 x ライセンスが失効するまでの日数) + (購入したデータ保持日数 x 期間日数) |
最終的なデータ保持日数 |
データ保持日数を追加する場合:
最終データ保持日数 = 現在のデータ保持日数 + 購入したデータ保持日数
有効期限を延長する場合:
最終データ保持日数 = 購入したデータ保持日数
既存のライセンスを更新した場合で、新しいライセンスのデータ保持日数が元のライセンスよりも短い場合は、結合されたライセンスの最終データ保持日数は短縮されます。以前にライセンスが Firebox に割り当てられている場合は、以前に保存されたデータの一部が WatchGuard Cloud から削除される可能性があります。
選択したアクティブなライセンスと同じデータ保持日数があるデータ保持ライセンスをアクティブ化して、有効期限を延長するオプションを選択すると、元のライセンスの有効期限は、購入したライセンスの期間の日数分延長されます。
異なるライセンスの更新と延長を例に上げて、以下に期間調整の計算について説明します。
データ保持が 60 日間の有効なライセンスがあるとします。ライセンスは後 45 日で有効期限が切れます。このライセンスにデータ保持日数を 30 日間追加することを目的としています。1 年期間で 30 日間のデータ保持ライセンスを購入します。License Activation Wizard で新しいライセンスをアクティブ化する際に、既存のライセンスを選択して、日数を追加する を選択します。License Activation Wizard により、新しい有効期限が計算されます。
ライセンスの新しい有効期限を計算するには、次の値を使ったライセンス期間の統合計算式を使用します。
- 現在のデータ保持日数 = 60
- 現在のデータ保持ライセンスの期限が切れるまでの日数 = 45
- 購入したデータ保持日数 = 30
- 購入したデータの保持日数 = 365
- 最終データ保持日数 = 90 日間 (60 + 30)
新しい有効期限 = | 今日の日付 + | (60 日のデータ保持日数 x 45 日の期間日数) + (30 日のデータ保持日数 x 365 日の期間日数) |
90 日のデータ保持日数 |
上記の式で値を計算すると、13,650 ÷ 90 = 151.67 となります。この値を 152 に切り上げます。したがって、データ保持日数 90 日間の新しい有効期限は、新しいライセンスのアクティベーション日から 152 日目となります。
更新された有効期限は、元のライセンスと新しいライセンスの有効期限の加重平均となります。この例では、データ保持日を追加したことで、同時終了ライセンスの有効期限が延長されました。
データ保持が 60 日間の有効なライセンスがあるとします。ライセンスは後 10 日で有効期限が切れます。ライセンスの有効期限を 2 年間延長することを目的としています。2 年期間で新しい 60 日間のデータ保持ライセンスを購入します。License Activation Wizard で新しいライセンスをアクティブ化する際に、既存のライセンスを選択して、ライセンスを延長する を選択します。
ライセンスの新しい有効期限を計算するには、次の値を使ったライセンス期間の統合計算式を使用します。
- 現在のデータ保持日数 = 60
- 現在のデータ保持ライセンスの期限が切れるまでの日数 = 10
- 購入したデータ保持日数 = 60
- 購入したデータの保持日数 = 730 (365 x 2)
- 最終データ保持日数 = 60 日間
新しい有効期限 = | 今日の日付 + | (60 日のデータ保持日数 x 10 日の期間日数) + (60 日のデータ保持日数 x 730 日の期間日数) |
60 日のデータ保持日数 |
上記の式で値を計算すると、44,400 ÷ 60 = 740 となります。したがって、データ保持日数 60 日間の新しい有効期限は、新しいライセンスのアクティベーション日から 740 日目となります。既存のライセンスと新しいライセンスの両方に 60 日間のデータ保持期間があるため、追加ライセンスにより有効期限が 2 年間延長されます。
データ保持が 60 日間の有効なライセンスがあるとします。ライセンスは後 10 日で有効期限が切れます。ライセンスの有効期限を更新して、データ保持期間を 90 日間延長することを目的としています。1 年期間で 90 日間のデータ保持ライセンスを購入します。License Activation Wizard で新しいライセンスをアクティブ化する際に、既存のライセンスを選択して、ライセンスを延長する を選択します。
ライセンスの新しい有効期限を計算するには、次の値を使ったライセンス期間の統合計算式を使用します。
- 現在のデータ保持日数 = 60
- 現在のデータ保持ライセンスの期限が切れるまでの日数 = 10
- 購入したデータ保持日数 = 90
- 購入したデータの保持日数 = 365
- 最終データ保持日数 = 90 日間
新しい有効期限 = | 今日の日付 + | (60 日のデータ保持日数 x 10 日の期間日数) + (90 日のデータ保持日数 x 365 日の期間日数) |
90 日のデータ保持日数 |
上記の式で値を計算すると、34,650 ÷ 90 = 385 となります。したがって、データ保持日数 90 日間の新しい有効期限は、新しいライセンスのアクティベーション日から 385 日目となります。
10 日間前に期限が切れたデータ保持日数 60 日間のライセンスがあり、さらに 1 年間ライセンスを更新することを希望しているとします。1 年期間で 60 日間のデータ保持ライセンスを購入します。License Activation Wizard で新しいライセンスをアクティブ化する際に、既存のライセンスを選択して、ライセンスを延長する を選択します。
ライセンスの新しい有効期限を計算するには、次の値を使ったライセンス期間の統合計算式を使用します。
- 現在のデータ保持日数 = 60
- 現在のデータ保持ライセンスの期限が切れるまでの日数 = 10
- 購入したデータ保持日数 = 60
- 購入したデータの保持日数 = 365
- 最終データ保持日数 = 60 日間
新しい有効期限 = | 今日の日付 + | (60 日のデータ保持日数 x -10 日の期間日数) + (60 日のデータ保持日数 x 365 日の期間日数) |
60 日のデータ保持日数 |
上記の式で値を計算すると、21,300 ÷ 60 = 355 となります。したがって、データ保持日数 60 日間の新しい有効期限は、新しいライセンスのアクティベーション日から 355 日目となります (新しいライセンス期間から 10 日を引いた数値)。
後 10 日で有効期限が切れる保持期間 60 日間のデータ保持ライセンスがあり、30 日間のデータ保持日数でライセンスを後 1 年更新することを希望しているとします。1 年期間で 30 日間のデータ保持ライセンスを購入します。License Activation Wizard でライセンスをアクティブ化する際に、既存のライセンスを選択して、ライセンスを延長する を選択します。
ライセンスの新しい有効期限を計算するには、次の値を使ったライセンス期間の統合計算式を使用します。
- 現在のデータ保持日数 = 60
- 現在のデータ保持ライセンスの期限が切れるまでの日数 = 10
- 購入したデータ保持日数 = 30
- 購入したデータの保持日数 = 365
- 最終データ保持日数 = 30 日間
新しい有効期限 = | 今日の日付 + | (60 日のデータ保持日数 x 10 日の期間日数) + (30 日のデータ保持日数 x 365 日の期間日数) |
30 日のデータ保持日数 |
上記の式で値を計算すると、11,550 ÷ 30 = 385 となります。したがって、データ保持日数 60 日間の新しい有効期限は、新しいライセンスのアクティベーション日から 385 日目となります (365日 + 元のライセンスの残りの期間)。
データ保持ライセンスを更新する場合で、新しいライセンスのデータ保持日数が既存のライセンスよりも短い場合は、既存のライセンスの有効期限が近付いてからアクティブ化することをお勧めします。有効期限が切れる前にライセンス キーがアクティブ化されると、更新されたライセンスのデータ保持日数が新しいライセンスのデータ保持日数と一致するように直ちに変更されます。