SD-WAN を構成する
SD-WAN (ソフトウェア定義 WAN) とは、ソフトウェア ベースのルーティング ソリューションです。これを使用することで、ファイアウォール ポリシーに基づいて、ネットワーク間または特定のネットワークへのトラフィックを分散することができます。SD-WAN アクションには、外部ネットワーク、リンク監視が有効化された内部ネットワークとゲスト ネットワーク、および BOVPN を含めることができます。
クラウド管理の Firebox の SD-WAN を構成するには、以下を実行する必要があります。
- ネットワーク リンク監視を有効化する (外部ネットワークの場合は推奨、内部ネットワークとゲスト ネットワークの場合は必須)。
- BOVPN の場合は、/32 仮想 IP アドレスを構成する。
- SD-WAN アクションを追加する。
- SD-WAN アクションが使用されるようにポリシーを構成する。
SD-WAN とリンク監視
内部ネットワークまたはゲスト ネットワークを SD-WAN アクションに追加する前に、ネットワーク設定でリンク監視を有効化する必要があります。測定ベースのフェールオーバーを使用する場合は、外部ネットワークのリンク監視も有効化する必要があります。
クラウド管理の Firebox のネットワーク リンク監視を有効化する方法については、Firebox ネットワーク リンク監視を構成する を参照してください。
SD-WAN と BOVPN 仮想 IP アドレス
SD-WAN アクションに BOVPN を追加する前に、両方の endpoint で、/32 仮想 IP アドレスで BOVPN を構成する必要があります。両方の endpoint で、仮想 IP アドレスとして /32 ホスト IP アドレスを構成すると、BOVPN リンク監視が暗黙的に有効化されます。リンク監視が有効化されていない BOVPN (両方の endpoint に有効な /32 仮想 IP アドレスがない) は、SD-WAN アクションに選択することができません。
BOVPN の仮想 IP アドレスを構成する方法については、以下の項目を参照してください。
SD-WAN アクションを追加する
オプションとして、フェールオーバーとフェールバックの基礎としてネットワーク品質の測定値が使用されるように SD-WAN アクションを構成することができます。測定ベースのフェールオーバーを有効化する際に、レイテンシー、損失、ジッターのしきい値を設定します。接続メトリックが指定値のいずれかを超過すると、接続は SD-WAN アクションの別のネットワークにフェールオーバーします。
SD-WAN アクションを構成するには、WatchGuard Cloud で以下の手順を実行します。
- 構成 > デバイス の順に選択します。
- クラウド管理の Firebox を選択します。
- デバイス構成 をクリックします。
- ネットワーク タイルをクリックします。
ネットワーク構成ページが開きます。 - WAN 設定 セクションで、SD-WAN を追加する をクリックします。
SD-WAN を追加する ページが開きます。
- 名前 テキスト ボックスに、SD-WAN アクションの名前を入力します。
- SD-WAN アクションにネットワークまたは VPN を追加するには、ネットワーク/VPN を追加する をクリックします。
ネットワークのリストが表示されます。このリストには、リンク監視が有効化されているすべての外部ネットワーク、BOVPN、および内部またはゲスト ネットワークが表示されます。
- この SD-WAN アクションに追加する各ネットワークのチェックボックスを選択します。
- 閉じる をクリックします。
- メトリックを使用してネットワークがフェールオーバーまたはフェールバックした時期を判断するには、以下の手順を実行します。
- 測定ベースのフェールオーバーを使用する チェックボックスを選択します。
- レイテンシー、損失、ジッター の推奨値を受け入れる、またはこれらを編集します。
- Firebox でアクティブな接続にフェールバックする方法を構成するには、フェールバック ドロップダウン リストから、以下のいずれかのオプションを選択します。
- 即時 — アクティブな接続と新しい接続でフェールバック (元の) ネットワークが使用されます。これが既定の設定です。
- 段階的 - アクティブな接続では引き続きフェールオーバー インターフェイスが使用され、新しい接続でフェールバック (元の) ネットワークが使用されます。
- フェールバックなし — アクティブな接続と新しい接続で引き続きフェールオーバー インターフェイスが使用されます。元の WAN 接続にフェールバックする前に問題が解決したことを確認する場合は、このオプションを選択することが勧められます。
- 構成変更をクラウドに保存するには、保存 をクリックします。
ファイアウォール ポリシーで SD-WAN を有効化する
SD-WAN アクションを追加したら、これが使用されるようにファイアウォール ポリシーを構成することができます。SD-WAN アクションが使用されるようにポリシーを設定すると、SD-WAN アクションの設定がグローバル WAN 設定よりも優先されます。
ファイアウォール ポリシーで SD-WAN を有効化するには、WatchGuard Cloud で以下の手順を実行します。
- 構成 > デバイス の順に選択します。
- クラウド管理の Firebox を選択します。
- デバイス構成 をクリックします。
- ファイアウォール ポリシー タイルをクリックします。
ファイアウォール ポリシーのリストが開きます。 - ファイアウォール ポリシーを追加または編集する
- SD-WAN 設定で、SD-WAN を有効化する トグルをクリックします。
- ドロップダウン リストから、このポリシーと一致するトラフィックで使用される SD-WAN アクションを選択します。
- 構成変更をクラウドに保存するには、保存 をクリックします。
ポリシー構成の詳細については、次を参照してください: WatchGuard Cloud でファイアウォール ポリシーを構成する。