ワイヤレス無線設定を構成する
ワイヤレス無線設定は、Firebox に構成するワイヤレス ネットワークにグローバルに適用されます。ワイヤレス ネットワークを追加および構成する方法の詳細については、Firebox ワイヤレスを構成する を参照してください。
世界各国の法的な要求事項のため、すべての国ですべてのワイヤレス無線設定を使用できるわけではありません。デバイスが WatchGuard Cloud に登録された際のワイヤレス Firebox のパブリック IP アドレスに基づいて、運用国が決定されます。WatchGuard Cloud では、ワイヤレス Firebox からの接続が発生するたびにこれが監視され、デバイスのパブリック IP アドレスに基づいて、運用国が変更されたかどうかが自動的に検出されます。
ワイヤレス無線設定を構成するには、WatchGuard Cloud で以下の手順を実行します。
- 構成 > デバイス の順に選択します。
- クラウド管理の Firebox を選択します。
- デバイス構成 をクリックします。
- ネットワーク タイルをクリックします。
ネットワーク構成ページが開きます。 - ワイヤレス設定 セクションに移動します。
- 無線設定 タイルをクリックします。
ワイヤレス設定ページが開きます。
以下の設定を構成することができます。
周波数帯域
ワイヤレス Fireboxes には、2.4 GHz 帯域または 5 GHz 帯域で動作できる単一の無線が搭載されています。
- 2.4 GHz のほうが波長が長いため、5 GHz ワイヤレス ネットワークよりも電波がはるかに広い範囲に伝わります。しかし、2.4 GHz 帯域は非常に混雑しており、干渉が多く発生します。また、重複しないチャンネルはわずかしかありません (1、6、11)。
- 5 GHz 帯域では、2.4 GHz 帯域よりも短い距離でより高速なデータ転送速度が可能となります。また、重複しないチャンネルが多くあるため、干渉を削減することができます。
ワイヤレス モード
選択された周波数帯域と Firebox の地域の場所によって、使用可能なワイヤレス モードとチャンネルが決まります。
2.4 GHz 帯域でサポートされているワイヤレス モードは以下の通りです。
- 802.11n、802.11g、802.11b — これは 2.4 GHz 帯域の既定モードです。これが推奨設定となります。このモードでは、802.11n、802.11g、802.11b のいずれかが使用されるワイヤレス デバイスから Firebox に接続することができます。
- 802.11b、802.11g
- 802.11n、802.11g
- 802.11b
5 GHz 帯域は、以下のワイヤレス モードに対応しています。
- 802.11a と 802.11n — これは 5 GHz 帯域の既定モードです。このモードでは、802.11a または 802.11n が使用されるデバイスから Firebox に接続することができます。
- 802.11n と 802.11ac (802.11ac がサポートされているデバイスの場合) — このモードでは、802.11n と 802.11ac が使用されるデバイスから Firebox に接続することができます。
- 802.11a のみ
優先チャンネル
使用可能なチャンネルは国および選択するワイヤレス モードによって決まります。既定で、優先チャンネルは 自動 に設定されています。このモードでは、ワイヤレス Firebox で、選択されている帯域で使用可能なチャンネル リストから干渉の少ないチャンネルが自動的に選択されます。
また、チャンネル ドロップダウン リストから特定のチャンネルを選択することもできます。必ず、空域に存在する別のアクセス ポイントでまだ使用されていないチャンネルを選択してください。
チャンネルの幅
チャンネル幅により、信号の幅と使用される周波数が左右されます。チャンネルの幅が広いと、速度とスループットが高まりますが、高密度エリアでは干渉が増加する可能性があります。
- 2.4 GHz 帯域では、20 MHz と 40 MHz のチャンネル幅がサポートされています。
- 5 GHz 帯域は、20 MHz、40 MHz、80 MHz のチャンネル幅がサポートされています。
20 〜 40 MHz のチャンネル幅から始めることが勧められます。少数のワイヤレス デバイスを使用する低密度の配備で非常に高いアプリケーション スループットが必要な場合にのみ、広いチャンネル幅を使用してください。
拡張チャンネル
拡張チャンネルにより、無線において、選択されているチャンネルの上か下に 20 MHz のチャンネル幅を追加することができます。
送信電力
オプションとして最大送信電力を設定し、ワイヤレス信号の伝送距離を制限または延長することができます。送信電力には、3 dBm から 20 dBm までの間の値を指定します。または、自動に設定することができます。
既定 (自動) では、運用国で許可されている最大送信電力を Firebox で使用できるようになっています。送信電力が、地域で定められている規制限度を上回ることはできません。
送信電力を設定して、カバレッジ エリアを制限することで、配備に必要な境界外に拡大させないようにすることが勧められます。
フラグメンテーションのしきい値
フラグメンテーションのしきい値は、フラグメント化せずにワイヤレス Firebox から送信できる最大フレーム サイズです。この値は、既定のまま維持することが勧められます。既定では、最大フレーム サイズの 2346 に設定されています。つまり、Firebox からワイヤレス クライアントに送信されるフレームはフラグメント化されないということです。
RTS しきい値
RTS/CTS (Request To Send/Clear To Send) により、ワイヤレス クライアントが同じチャンネルの複数のワイヤレス アクセス ポイントから信号を受信した場合に発生し得る問題を回避することができます。この値は、既定のまま維持することが勧められます。RTS のしきい値 を既定の 2346 に設定すると、RTS/CTS が無効化されます。
- WPA/WPA2 KRACK の脆弱性に対するワイヤレス脅威の検出と軽減機能を構成するには、詳細設定 タブを選択します。
- 潜在的にクライアントを悪用し、クライアントの再認証を強制するハンドシェイク メッセージをブロックするには、WPA/WPA2 脆弱性の軽減機能を有効化する チェックボックスを選択します。既定設定では、このオプションが無効になっています。
この再認証では通常、ユーザーは認証情報を再入力する必要はありませんが、クライアントの接続時間が数秒余分にかかる可能性があります。ハンドシェイク中の自然フレーム エラーまたはクライアントのローミングの際のパケットのドロップなど、この軽減ロジックにより、他の類似したパケット ドロップの症状がトリガーされる場合があります。これにより、クライアント認証の一部が失敗し、再作成される可能性があります。
WatchGuard は、すべてのクライアント ソフトウェアを更新して WPA/WPA2 クライアントの脆弱性に適切に対処し、クライアント環境とユーザー体験への影響を評価するまでは、この軽減機能を有効化することを推奨しています。
- 構成変更をクラウドに保存するには、保存 をクリックします。