アクセス ポイントの Command Line Interface

適用対象:WatchGuard のクラウド管理のアクセス ポイント (AP130、AP330、AP332CR、AP430CR、AP432)

Command Line Interface (CLI) にアクセスするには、SSH 経由でアクセス ポイントに接続します。WatchGuard Cloud からアクセス ポイントに接続して管理できない場合に、CLI を使用すれば、管理コマンドとトラブルシューティング コマンドを実行することができます。

デバイスの CLI を使用することで、以下の機能を実行することができます。

  • 現在のデバイス統計を表示する

  • システム ログとプロセス ログを表示する

  • 機能キーを更新またはインポートする

  • ファームウェアを更新する

  • デバイスを再起動する

  • IP アドレスと VLAN 設定を変更する

  • トラブルシューティング診断タスクを実行する (ping、traceroute、telnet など)

  • アクセス ポイントを工場出荷時の既定設定にリセットする

CLI に接続するには、アクセス ポイントと同じネットワークにある SSH クライアントを使用することができます。

アクセス ポイントには、CLI アクセスに使用する管理者アカウントとパスワードがあります。アクセス ポイントを WatchGuard Cloud に追加する際に、このパスワードを設定します。デバイスのパスワードを設定する方法の詳細については、アクセス ポイント デバイスのパスワード を参照してください。

アクセス ポイントの CLI に接続する

アクセス ポイントの CLI に接続するには、以下の手順を実行します。

  1. ターミナル アプリケーションを開きます。
  2. 接続の種類が SSH に設定されていること、およびパラメータが以下のように設定されていることを確認します。
  3. ホスト名 — アクセス ポイントの IP アドレス
  4. ポート — 22
  5. 接続を開始します。
    接続ウィンドウにウェルカム メッセージとアクセス ポイントのログイン プロンプトが表示されます。
  6. ログイン プロンプトで、ユーザー名 admin を入力します。Enter を押します。
  7. パスワード プロンプトで、WatchGuard Cloud でデバイスに設定されているパスワードを入力します。Enter を押します。

    アクセス ポイントが WatchGuard Cloud に追加されておらず、デバイスのパスワードがまだ設定されていない場合は、CLI の既定のパスワードは watchguard となります。

アクセス ポイントの CLI コマンド

アクセス ポイントの CLI には、以下のコマンドが含まれます。

  • stat — アクセス ポイントのステータスと統計が表示されます。
  • main — IP アドレス情報、デバイスのファームウェア バージョン、WatchGuard Cloud への接続ステータスなど、デバイスのステータスと統計の概要が表示されます。
  • syslog — システム ログ ファイルが表示されます。
  • process — システム プロセスが表示されます。
  • sys — アクセス ポイントのシステム情報が表示されます。また、システムを構成することができます。
  • ip — アクセス ポイントの IP アドレス設定を構成することができます。
  • dhcpact [1 | 0] — 1:DHCP が有効化されます。0:静的 IP アドレスが有効化されます。
  • ipaddr — IP アドレス
  • ipsubn — IP サブネット マスク
  • gateway — 既定のゲートウェイ
  • pdns — プライマリ DNS
  • sdns — セカンダリ DNS
  • link6 — リンク ローカル アドレスが使用されます。
  • ipaddr6 — IPv6 アドレス
  • sublen6 — IPv6 サブネット プレフィックス長
  • gateway6 — IPv6 ゲートウェイ
  • pdns6 — IPv6 プライマリ DNS
  • sdns6 — IPv6 セカンダリ DNS
  • accept — 静的 IP アドレス設定が受け入れられます (新しい IP アドレス設定を適用するには、アクセス ポイントを再起動する必要があります)。
  • mgmt — アクセス ポイント構成を管理することができます。
  • mvlan — 管理 VLAN 設定を構成することができます。
  • backup revertfac — デバイスが工場出荷時の既定設定に戻ります。
  • fkautosync [enable | disable] — 自動機能キー同期を無効化または有効化することができます。
  • fkupdate — WatchGuard アカウントのデバイスの機能キーが更新されます。
  • fkimport — デバイスの機能キーがインポートされます。デバイスの機能キーのテキストを手動で貼り付ける必要があります。
  • fwgrade fwup — アクセス ポイントのファームウェアがアップグレードされます。

    サポートされているアップグレード URL 形式:

    http://<server_address>/file_name
    https://<server_address>/file_name
    ftp://account:password@<server_address>/file_name
    tftp://<server_address>/file_name
  • tpm — (ファームウェア 1.1.26 以降) アクセス ポイントの RSA/TPM 署名およびバインド パブリック キーが表示されます。キーをテストする方法については、diag コマンド メニューの tpmtest 診断ツールを参照してください。
  • diag — IPv4 診断およびトラブルシューティング ツールが実行されます。
  • ping — 宛先アドレスに ping が送信されます。
  • trace — 宛先アドレスへのトレース ルートが実行されます。
  • route — ルート情報が表示されます。
  • arp — ARP (アドレス解決プロトコル) 情報が表示されます。
  • telnet — 宛先アドレスに Telnet で接続されます。
  • sptest — iperf3 サーバーで、アクセス ポイントから速度テストを実行することができます。IP アドレスまたはドメイン名でサーバーを指定することが可能です。パブリック iperf3 サーバーで最良の結果が得られるように、地域のローカル サーバーを使用してください。
  • tpmtest — (ファームウェア 1.1.26 以降) アクセス ポイントの RSA/TPM パブリック キーをテストすることができます。WatchGuard 技術サポート担当者の指示の下で、アクセス ポイントから WatchGuard Cloud への接続の問題をトラブルシューティングする場合は、このコマンドを使用します。
    tpmtest signed を使用して、署名パブリック キーをテストします。これは、WatchGuard Cloud に登録する際に、アクセス ポイントで使用されるキーです。
    tpmtest binding を使用して、バインド パブリック キーをテストします。
    キーを貼り付け、CTRL + D を押して、キーを検証します。キャンセルするには、CTRL + C を押します。
  • diagv6 — IPv6 診断およびトラブルシューティング ツールが実行されます。
  • ping6 — 宛先アドレスに ping が送信されます。
  • trace6 — 宛先アドレスへのトレース ルートが実行されます。
  • telnet6 — 宛先アドレスに Telnet で接続されます。
  • sptest6 — iperf3 サーバーで、アクセス ポイントから速度テストを実行することができます。IP アドレスまたはドメイン名でサーバーを指定することが可能です。パブリック iperf3 サーバーで最良の結果が得られるように、地域のローカル サーバーを使用してください。
  • tree— コマンド ツリーが表示され、CLI インターフェイスをナビゲートすることができます。
  • exit— 前のメニューに戻ります。
  • help— CLI コマンドのヘルプを使用することができます。
  • reboot — アクセス ポイントが再起動されます。
  • logout — CLI セッションからログアウトします。

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