IPv6 について
IPv6 (インターネット プロトコル バージョン 6) は、IPv4 に次ぐインターネット プロトコルの最新バージョンです。
IPv6 では 128 ビット アドレスが使用されます。つまり、IPv6 では IPv4 よりもはるかに多くのアドレスがサポートされているということです。IPv4 では 32 ビット アドレスが使用されます。IPv4 アドレス空間は限られているため、IPv6 アドレス空間がより大きいということは重要な要素となります。世界中で IP アドレスの需要が増加するのに伴い、IPv4 アドレス空間は最終的には枯渇すると考えられます。
IPv6 プロトコルの概要およびネットワークで IPv6 プロトコルを使用するべき理由については、IPv6 の基本 ビデオ チュートリアル (10 分) をご覧ください。
Firebox で IPv6 が使用される仕組みについては、Firebox における IPv6 ビデオ チュートリアル (10 分) をご覧ください。
IPv6 アドレスの形式
IPv6 アドレスには、コロン (:) で区切った 16 ビットの 16 進数値を含む 8 つのグループが含まれます。16 進数の桁数は大文字と小文字が区別されません。以下は IPv6 アドレスの例です。
- 2561:1900:4545:0003:0200:F8FF:FE21:67CF
- 2260:F3A4:32CB:715D:5D11:D837:FC76:12FC
- FE80:0000:0000:0000:2045:FAEB:33AF:8374
16 ビットの 16 進数値の最初の 4 つのグループは、ネットワークを示します。16 ビットの 16 進数値の最後の 4 つのグループは、ネットワーク内の各デバイスを一意に識別するインターフェイス ID です。この値は、通常、デバイスの MAC アドレスから派生します。
これらの特別な目的を持つ IP アドレスは、IPv6 インターフェイス アドレスとしては使用することはできません。
- ビット 17 〜 48 で有効な IPv4 アドレスが指定されている場合を除き、2002 で始まる IP アドレス。
- FE80 で始まる IP アドレス (リンク ローカル アドレスを指定)
- FEC0 で始まる IP アドレス (サイト ローカル アドレスを指定)
- FF で始まる IP アドレス (IPv6 マルチキャスト アドレスに使用)
IPv6 アドレスを短縮する
IPv6 アドレスの表記を短縮できる次の 2 つの方法があります。
- 先行の 0 を削除する — 16 ビット、16 進数の各アドレス グループで、先行の 0 を削除することができます。例えば、次の 2 つの IPv6 アドレスは同等です:
2561:1900:4545:0003:0200:F8FF:FE21:67CF
2561:1900:4545:3:200:F8FF:FE21:67CF
- 0 のグループを削除する — IPv6 アドレスで、隣接するグループに含まれる 16 ビットの 16 進数値がすべて 0 (0000) の場合、隣接する 0 のブロックで構成される 1 つのグループを 2 つのコロン (::) に置き換えることができます。例えば、次の 2 つの IPv6 アドレスは同等です:
FE80:0000:0000:0000:2045:FAEB:33AF:8374
FE80::2045:FAEB:33AF:8374
IPv6 アドレスでは 2 つのコロン (::) を 1 回のみ使用して、すべての 0 を含む隣接するグループを表すことができます。
IPv6 プレフィックス
IPv6 のプレフィックスは、IPv6 に関連付けられているサブネットを示します。プレフィックスは、スラッシュ (/) の後に 1 から 128 までの 10 進数のプレフィックスのサイズが続いた形で表されます。プレフィックスのサイズは、ネットワーク識別プレフィックスを構成するアドレスのビット数を示します。以下は IPv6 プレフィックスの例です。
- /64 — 単一のサブネットに使用されるプレフィックス
- /48 — 複数のサブネットがあるサイトに使用されるプレフィックス
IPv6 の詳細については、RFC 2460 および RFC 4291 を参照してください。