Firebox の認証に新規ユーザーを定義する

Firebox-DB 認証とも呼ばれる Firebox 認証を使うと、ユーザーにネットワークへのアクセス権を付与するため作成するユーザー アカウントを Firebox に保管できます。Firebox に保管された各ユーザー アカウントの認証情報がセキュリティで保護されていることを確認するため、各ユーザー アカウントに指定するパスフレーズは、デバイス構成ファイルで NT ハッシュにより暗号化されます。構成ファイルがクリア テキスト ファイルにエクスポートされると (Firebox と Fireware デバイス構成管理ツール間の通信など)、パスフレーズがさらに AES キー ラップで暗号化されます。

ユーザー アカウントを作成する

Firebox Authentication のユーザー アカウントを作成して、Firebox に対して認証できるユーザーを指定できます。また、Firebox 内部データベースで定義するユーザー名について大文字と小文字が区別されるようにするどうかも指定できます。大文字と小文字が区別されている場合、ユーザーはユーザー アカウントを定義したときと同じ大文字/小文字でユーザー名を入力する必要があります。

パスフレーズの最小長

Fireware v12.2.1 以降では、パスフレーズの最低文字数を指定する必要があります。8 〜 32 文字の値を指定できます。パスフレーズがより長いほど、よりセキュアになります。

パスフレーズの最小長の設定は以下に適用されます:

  • Firebox-DB サーバーで追加された新規の Firebox-DB アカウント、Access Portal および Mobile VPN with IKEv2 構成
  • 新規の Firebox 管理アカウント (管理者 および ステータス アカウント)
  • 新規サポート アクセス アカウント

この設定はパスフレーズの最小長の設定のみをコントロールします。パスフレーズの最大長は 32 文字で、これは変更できません。

現在の Firebox-DB ユーザーのパスフレーズは、Fireware v12.2.1 かそれ以降にアップグレードしても変更されませんが、現在のアカウントに選択された新しいパスフレーズは、パスフレーズの最小長の要件を満たしていなければなりません。たとえば、ユーザー アカウントのロックを解除してパスフレーズをリセットするオプションを選択した場合、新しいパスフレーズは最小長の条件を満たさなければなりません。

無制限同時ログイン セッションを許可する

既定では、同一アカウントが複数のファイアウォール認証ログインを同時に行うことを許可する オプションが選択されています。このオプションを選択すると、ユーザーは認証サーバーで同時に 2 回以上認証を受けることができなくなります。これは、ゲスト アカウントや実験環境で役立ちます。

同時ユーザー セッションのグローバル認証設定は、Mobile VPN セッションには適用されません。

ログイン セッションの制限

ユーザーを特定の数の認証済みセッションに制限するには、同時ユーザー セッションを制限する を選択します。このオプションを選択すると、異なった IP アドレスから 1 つの認証サーバーにログインするのに同じユーザー認証情報をユーザーが使う回数を指定できます。すでに認証されているユーザーが再度認証しようとした場合に、追加のセッションが認証された際に 1 人目のセッションを終了するか、または追加のセッションを拒否するかを選択します。

ログイン セッションの制限は、グローバル、グループおよびユーザー レベルで構成できます。

  • ユーザー設定はグループやグローバル設定よりも優先されます。
  • ユーザーのログイン セッション制限が構成されておらず、グループ設定が構成されている場合は、後者が優先されます。
  • ユーザーが複数のグループに属している場合、そのユーザーのグループ リストにおける最初のグループの設定が優先されます。
  • ユーザーまたはグループ ログイン セッション制限が構成されていない場合、グローバル設定が使用されます。

アカウントのロックアウト設定を構成する

総当たり攻撃によりユーザー アカウントのパスワードが推測されるのを防ぐために、アカウント ロックアウトを有効化することができます。アカウント ロックアウトが有効化されていると、連続してログイン試行失敗が指定回数に達すると Firebox で一時的にユーザー アカウントがロックされ、一時的なアカウント ロックアウトが指定回数に達するとユーザー アカウントが永続的にロックされます。

アカウント ロックアウト設定に関する手順の詳細については、次を参照してください:Firebox アカウントのロックアウト設定を構成する

関連情報:

Firebox を認証サーバーとして構成する

Firebox の認証に新規グループを定義する

ユーザーおよびグループをポリシーで使用する