NTP を有効にして NTP サーバーを構成する

ネットワーク タイム プロトコル (NTP) は、ネットワーク全体のコンピュータのクロック時刻を同期します。Firebox は NTP を使用して、インターネットの NTP サーバーから自動的に正確な時刻を取得し、システム クロックを設定します。Firebox は、生成する各ログ メッセージにシステム クロックの時刻を記録するので、デバイスの時刻が正しく設定されていることが重要となります。デバイスでは、最大 3 つの NTP サーバーを使用することができます。NTP を有効化すると、3 つの既定の NTP サーバーを使用することができます。または、これらを削除して、別の NTP サーバーを指定することも可能です。

NTP が有効化されると、デバイスが NTP サーバーに通信して、時刻が同期されます。NTP を有効化すると、必要に応じて Firebox を NTP サーバーとして有効化することができます。デバイスを NTP サーバーとして有効化すると、プライベート ネットワークのクライアントが Firebox に通信して、時刻が同期されます。

NTP を使用するには、デバイスの構成で DNS が許可されている必要があります。DNS は、送信ポリシーによる既定の構成では許可されています。NTP を構成する前に、外部インターフェイスの DNS サーバーも構成する必要があります。

DNS サーバーの構成方法の詳細については、WINS サーバーおよび DNS サーバー アドレスを追加する を参照してください。

NTP を有効化する

Fireware v11.11.2 以降では、Web Setup Wizard または Quick Setup Wizard を実行した際、または Policy Manager を使用して新しい Firebox 構成を作成した際に、NTP が自動的に有効化されます。

最大 3 つの NTP サーバーから時刻を取得するように、Firebox を構成することができます。

Firebox と NTP の間に 1000 秒以上の差がある場合は、手動で時刻を同期する必要があります。詳細については、システム時刻を同期する を参照してください。

Firebox を NTP サーバーとして有効化する

NTP を有効にした後、必要に応じて、プライベート ネットワークのクライアントの NTP サーバーとして機能するようにデバイスを設定することができます。

Policy Manager または Fireware Web UI から、デバイスを NTP サーバーとして有効化するには、以下の手順を実行します:

  1. 前のセクションで説明されているとおり、デバイスの NTP を有効化します。
  2. NTP 設定で、このデバイスを NTP サーバーとして有効化する チェックボックスを選択します。

デバイスが NTP サーバーとして有効化される際、NTP ポリシーが存在していない場合は、NTP サーバー ポリシーが自動的に作成されます。このポリシーにより、信頼済みネットワークと任意ネットワークのクライアントから Firebox への NTP トラフィックが可能となります。カスタム ネットワークのクライアントが Firebox を NTP サーバーとして使用するようにする場合は、このポリシーを編集して、各カスタム インターフェイスのエイリアスを 送信元 リストに追加する必要があります。

クライアントが Firebox を NTP サーバーとして使用できるようにするには、クライアントが Firebox から時刻を取得するように設定する必要があります。Windows と Mac OS X では、クライアントの日付と時刻の設定でこれを設定します。日付と時刻の設定で、デバイスの信頼済みまたはオプショナル インターフェイス IP アドレスから、あるいは信頼済みまたはオプショナル インターフェイス IP アドレスに解決されるドメイン名から、クライアントが日付と時刻を取得するように構成します。

カスタム インターフェイスからの NTP トラフィックを許可するように NTP サーバー ポリシーを編集する場合は、カスタム ネットワークに接続するクライアントの日付と時刻の設定で、カスタム インターフェイス IP アドレスを使用することができます。

関連情報:

DNS プロキシについて