DNS プロキシについて
DNS (ドメイン名システム) は、数値の IP アドレスを読み取り可能な階層インターネットアドレスに変換する (またはその逆を行う) サーバーのネットワーク システムです。DNS を利用することで、使用しているコンピュータ ネットワークが接続先のサーバーを認識することができます。たとえば、ブラウザに www.watchguard.com などのドメイン名を入力した際に、200.253.208.100 に存在するサーバーに接続しようとしていることを認識できるようになります。Firebox では、DNS トラフィックを DNS パケット フィルタおよび DNS プロキシ ポリシーの 2 つの方法で制御することができます。DNS プロキシは、DNS 要求が Firebox を通じてルーティングされる場合にのみ役立ちます。
新規の構成ファイルを作成した場合、このファイルは、信頼するネットワークおよび任意ネットワークから外部への TCP および UDP 接続をすべて許可する送信パケット フィルタ ポリシーに自動的に組み込まれます。これにより、ユーザーは、標準的な TCP 53 および UDP 53 のポートを使用して、外部 DNS サーバーに接続できます。送信はパケット フィルタであるため、一般的な UDP 送信トロイの木馬、DNS の悪用、および信頼するネットワークからのすべての送信 UDP トラフィックを開く場合に発生するその他の問題を防ぐことはできません。DNS プロキシには、これらの脅威からネットワークを保護する機能があります。ネットワークに外部 DNS サーバーを使用する場合、DNS 送信ルールセットにより、ネットワーク コミュニティで使用可能なサービスを制御する別の方法が提供されます。
Firebox 構成に、DNS プロキシを追加する方法の詳細については、次を参照してください: 構成にプロキシ ポリシーを追加する。
どのプロキシ アクションを使用するか
プロキシ ポリシーを構成する際、ポリシーに適したプロキシ アクションを選択する必要があります。内部クライアントからインターネットへの接続を許可するポリシーの場合、送信 プロキシ アクションを使用します。内部サーバーからインターネットへの接続を許可するポリシーの場合、受信 プロキシ アクションを使用します。
DNS-プロキシを構成する
設定タブ
設定 タブで、トラフィックを許可するか拒否するかの判断、ポリシーのアクセス ルールの作成、静的 NAT またはサーバー負荷分散の構成など、プロキシ ポリシーに関する基本情報を設定することができます。設定 タブにはポリシーのポートとポリシーのプロトコルも表示され、オプションでポリシーの説明を加えた場合はそれも表示されます。ログ記録、通知、自動的なブロックおよびタイムアウトの基本設定を行うには、このタブの設定を使用できます。
- 接続 — 接続が 許可、拒否、または 拒否 (送信リセット) されるかどうかを指定し、送信元 および 送信先 リストの表示対象を定義します (プロキシ定義の ポリシー タブ)。ポリシーのアクセス ルールを設定する を参照してください。
- 静的 NAT を構成する、またはサーバー負荷分散を構成することもできます。静的 NAT (SNAT) を構成する および サーバー負荷分散を構成する を参照してください。
- ポリシーのログ記録設定を定義するには、ログ記録 セクションで構成します。
詳細については、ログ記録と通知の基本設定を行う を参照してください。 - 接続 ドロップダウン リストを 拒否 または 拒否 (リセット送信) に設定すると、DNS を使用しようとするサイトをブロックすることができます。
詳細については、ポリシー設定で一時的にサイトをブロックする を参照してください。 - Firebox あるいは認証サーバーによって設定されたアイドル タイムアウトを変更する方法については、次を参照してください: カスタムのアイドル タイムアウトを設定する。
SD-WAN タブ
SD-WAN タブで、SD-WAN アクションを選択してポリシーに適用します。また、新しい SD-WAN アクションを追加することができます。SD-WAN ルーティングの詳細については、SD-WAN について を参照してください。
Fireware v12.3 以降では、ポリシーベースのルーティングが SD-WAN に置き換えられています。
Application Control タブ
Firebox の Application Control が有効化されている場合は、このプロキシが Application Control に使用するアクションを設定することができます。
- Application Control タブを選択します。
- Application Control アクション ドロップダウン リストから、このポリシーに使用する Application Control アクションを選択します。または、新しいアクションを作成します。
- (オプション) 選択したアクションの Application Control 設定を編集します。
- 保存 をクリックします。
詳細については、ポリシーで Application Control を有効化する を参照してください。
Geolocation タブ
Firebox で Geolocation が有効化されている場合は、Geolocation タブで、このプロキシの Geolocation アクションを選択することができます。また、新しい Geolocation アクションを追加することができます。Geolocation の詳細については、Geolocation を構成する を参照してください。
ポリシーに Geolocation アクションを適用するには、以下の手順を実行します。
- Geolocation タブを選択します。
- Geolocation 管理アクション ドロップダウン リストから、Geolocation アクションを選択します。
新しい Geolocation アクションを作成する場合は、追加 をクリックします。 - 保存 をクリックします。
Geolocation タブは、Fireware 12.3 以降で使用できます。
トラフィック管理 タブ
トラフィック管理 タブでは、ポリシーのトラフィック管理アクションを選択することができます。新しいトラフィック管理アクションを作成することもできます。トラフィック管理アクションの詳細については、v11.8.x 以降でトラフィック管理アクションを定義する および ポリシーにトラフィック管理アクションを追加する を参照してください。
ポリシーにトラフィック管理アクションを適用するには、以下の手順を実行します:
- トラフィック管理 タブを選択します。
- トラフィック管理アクション ドロップダウン リストから、トラフィック管理アクションを選択します。
または、次のトピックで説明されている通り、新規作成 を選択し、設定を構成して、新しいトラフィック管理アクションを作成します。v11.8.x 以降でトラフィック管理アクションを定義する - 保存 をクリックします。
プロキシ アクション タブ
このプロキシに定義済みプロキシ アクションを選ぶか、またはユーザー定義のプロキシ アクションを構成することができます。プロキシ アクションの構成方法の詳細については、次を参照してください: プロキシ アクションについて。
プロキシ アクションを構成するには、以下の手順を実行します:
- プロキシ アクション タブを選択します。
- プロキシ アクション ドロップダウン リストから、このプロキシ ポリシーで使用するプロキシ アクションを選択します。
プロキシ アクションの詳細については、次を参照してください: プロキシ アクションについて。 - 保存 をクリックします。
DNS プロキシについては、以下の設定カテゴリをプロキシ アクションに対して構成できます。
スケジューリング タブ
スケジューリング タブで、ポリシーの作動スケジュールを指定することができます。既存のスケジュールを選択するか、または新しいスケジュールを作成することができます。
- スケジューリング タブを選択します。
- アクションのスケジュール ドロップダウン リストから、スケジュールを選択します。
または、トピック Firebox アクションのスケジュールを作成する および 運用スケジュールを設定する に説明されている通り、新規作成 を選択し、設定を構成して、新しいスケジュールを作成します。 - 保存 をクリックします。
詳細 タブ
詳細 タブ には、NAT、QoS、複数 WAN、および ICMP オプションの設定が含まれています。
このプロキシ ポリシー構成のコメントを編集または追加するには、コメント テキスト ボックスに、コメントを入力します。
このタブのオプションの詳細については、次を参照してください:
ポリシー タブ
アクセス ルールと他のオプションを設定するには、ポリシー タブを使用します。
- DNS プロキシ接続 — 接続が 許可、拒否、または 拒否 (送信リセット) されるかどうかを指定し、送信元 および 送信先 リストの表示対象を定義します (プロキシ定義の ポリシー タブ)。ポリシーのアクセス ルールを設定する を参照してください。
- 送信トラフィックのルーティングに使用 > SD-WAN — SD-WAN について を参照してください。ヒント!
- 静的 NAT を構成する、またはサーバー負荷分散を構成することもできます。静的 NAT (SNAT) を構成する および サーバー負荷分散を構成する を参照してください。
- Application Control を有効化する — Application Control を有効化して、このポリシーで使用される Application Control アクションを選択します。詳細については、次を参照してください:ポリシーで Application Control を有効化する。
- Geolocation を有効化する — Geolocation を有効化して、このポリシーで使用される Geolocation アクションを選択します。詳細については、Geolocation を構成する を参照してください。
- IPS を有効化する — このポリシーの IPS を有効化します。詳細については、ポリシーの IPS を有効または無効にする を参照してください。
- プロキシ アクション — このポリシーに使用するプロキシ アクションを選択します。プロキシ アクションのルールセットも編集できます。
プロパティ タブ
プロパティ タブで、次のオプションを設定します。
- このポリシー構成のコメントを編集または追加するには、コメントを コメント テキスト ボックスに入力します。
- ポリシーのログ記録の設定を定義するには、ログ記録 をクリックします。
詳細については、ログ記録と通知の基本設定を行う を参照してください。 - DNS プロキシ接続 ドロップダウン リスト(ポリシー タブ)を 拒否 または 拒否 (リセット送信) に設定すると、DNS を使用しようとするサイトをブロックすることができます。
詳細については、ポリシー設定で一時的にサイトをブロックする を参照してください。 - Firebox あるいは認証サーバーによって設定されたアイドル タイムアウトを変更する方法については、次を参照してください: カスタムのアイドル タイムアウトを設定する。
詳細 タブ
プロキシ定義で、これらのオプションを使用できます。
- 運用スケジュールを設定する
- ポリシーにトラフィック管理アクションを追加する
- ICMP エラー処理の設定
- NAT ルールを適用する(既定では、すべてのポリシーで 1-to-1 NAT と動的 NAT の両方が有効化されています。)
- 接続速度の制限を設定する
- ポリシーで QoS マーキングと優先順位付けを有効化する
- ポリシーの固定接続期間を設定する
プロキシ アクションを構成する
このプロキシに定義済みプロキシ アクションを選ぶか、またはユーザー定義のプロキシ アクションを構成することができます。プロキシ アクションの構成方法の詳細については、次を参照してください: プロキシ アクションについて。
DNS プロキシについては、以下の設定カテゴリをプロキシ アクションに対して構成できます。
- DNS プロキシ:全般設定
- DNS プロキシ:OP コード
- DNS プロキシ:クエリー名の種類
- DNS プロキシ:クエリー名
- プロキシおよび AV アラーム (既定では、SNMP トラップと通知は無効化されています)