v11.8.x 以降でトラフィック管理アクションを定義する

トラフィック管理アクションでは、帯域幅の制限を強制する、および 1 つまたは複数のポリシーに対して最小帯域幅を保証することができます。各トラフィック管理アクションには、複数のインターフェイスの設定が含まれます。たとえば、小規模な組織向けとして、HTTP ポリシーのトラフィック管理アクションで、250 kbps までの最小保証帯域幅から 1000 kbps までの最大帯域幅を信頼済みインターフェイスに設定することができます。これにより、ユーザーがダウンロードできる速度が制限されますが、HTTP トラフィックで常にある程度の帯域幅を使用することができます。外部インターフェイスの最小帯域幅を150 kbps から最大帯域幅を 300 kbps までを保証して同時アップロードの速度を管理することができます。

トラフィック管理を実装する前に、利用可能な帯域幅を認識して、異なる種類のネットワークトラフィックで保証または制限する帯域幅の容量を決定する必要があります。詳細については、トラフィック管理を開始する を参照してください。

Fireware OS v11.8.x でのトラフィック管理アクション

Fireware OS v11.8.x 以前のバージョンが実行されているデバイスでは、特定のトラフィック管理アクションを使用するすべてのポリシーで、接続速度および帯域幅の設定が共有されます。ポリシーが作成されると、自動的に既定のトラフィック管理アクション(制限や予約を強制しない)に属します。トラフィック管理アクションを作成して最大帯域幅を 10 Mbps に設定し、それを FTP および HTTP のポリシーに適用すると、これらのポリシーで処理されるすべての接続はその 10 Mbps を共有しなければなりません。後で同じトラフィック管理アクションを SMTP ポリシーに適用した場合は、3 つのポリシーすべてで 10 Mbps を共有することになります。これは、接続速度の制限および保証される最小帯域幅も同様に適用されます。未使用の保証帯域幅が 1 つのトラフィック管理アクションで予約されている場合は、他のトラフィック管理アクションで使用することができます。

OS の互換性を構成する

異なる Fireware OS バージョンではトラフィック管理機能が異なるため、トラフィック管理アクションを追加する前に、OS の互換性の設定を構成する必要があります。OS の互換性の設定が不明な場合は、最初にトラフィック管理アクションを追加した際に、Policy Manager により、OS の互換性 ダイアログ ボックスが自動的に開かれます。OS の互換性の詳細については、次を参照してください: Fireware OS の互換性を構成する

トラフィック管理アクションを作成または変更する

トラフィック管理アクションを作成または変更するには、Fireware Web UI から以下の手順を実行します:

  1. ファイアウォール > トラフィック管理 の順に選択します。
    [トラフィック管理] ページが表示されます
  2. トラフィック管理の有効化 チェックボックスを選択して、トラフィック管理を有効化します。
  3. 新しいトラフィック管理アクションを作成するには、追加 をクリックします。

    または、アクションを選択して、構成 をクリックします。

トラフィック管理アクションの構成

  1. アクションの 名前 および 説明 (任意) を入力します。アクションをポリシーに割り当てる場合、そのアクションを参照するには、アクション名を使用します。
  2. 追加 をクリックします。
  3. インターフェイス ドロップダウン リストから、インターフェイスを選択します。
  4. 最小 テキスト ボックスに、そのインターフェイスの最小帯域幅を入力または選択します。
  5. 最大 テキスト ボックスに、そのインターフェイスの最大帯域幅を入力または選択します。
  6. OK をクリックします。
  7. ステップ 4~7 を繰り返して、その他のインターフェイスにトラフィック制限を追加します。
  8. トラフィック管理アクションから、インターフェイスを削除するには、それを選択して、削除 をクリックします。
  9. 保存 をクリックします。

このトラフィック管理アクションを 1 つまたは複数のポリシーに適用することができます。

トラフィック管理アクションを作成または変更するには、Policy Manager から以下の手順を実行します:

  1. 最低限の帯域幅を保証するポリシーのアイコンをダブルクリックします。詳細 タブを選択します。トラフィック管理の新規作成またはクローン ボタン をクリックします。
    または、設定 > アクション > トラフィック管理 の順に選択して、追加 をクリックします。
    Management Server の構成 ダイアログ ボックスが表示されます。

新しいトラフィック管理アクションの構成 ダイアログ ボックス

  1. 送信トラフィックの帯域幅構成 セクションで、追加 をクリックします。
    インターフェイス ドロップダウン リストが表示されます。
  2. インターフェイス 列で、ドロップダウン リストをクリックして、最低保証帯域幅を設定するインターフェイスを選択します。

外部 インターフェースを選択すると、そのアクションはアップロード速度に適用されます。

信頼済み または オプショナル インターフェイスを選択すると、アクションがダウンロード速度に適用されます。

  1. 設定を編集するには、最小保証帯域幅 および 最大帯域幅 列をダブルクリックします。秒単位のキロバイトで、最小または最大帯域幅を設定する数を入力します。
  2. OK をクリックします。
  3. Policy definition からトラフィック アクションを定義した合は、詳細 タブの トラフィック管理 に新しいトラフィック アクションが表示されます。
    設定 > アクション > トラフィック管理 の順に選択してトラフィック アクションを定義した場合は、ポリシーにトラフィック管理アクションを追加する してネットワークで有効になるようにする必要があります。

関連情報:

トラフィック管理と QoS について

接続速度の制限を設定する

送信インターフェイス帯域幅を設定する

ポリシーで QoS マーキングと優先順位付けを有効化する