BOVPN 仮想インターフェイスの IP アドレスを構成する
また、いずれかの endpoint が NAT デバイスの背後にある場合は、仮想 IP アドレスを構成することをお勧めします。この構成は、トンネル ルートがゲートウェイ endpoint IP アドレスではなく、仮想 IP アドレスを使用するようにします。
2 つの Firebox 間の BOVPN の場合は、仮想 IP アドレスにより、この BOVPN 仮想インターフェイスを通過するトラフィックをカプセル化する GRE トンネルの endpoint が定義されます。
別の Firebox への BOVPN 仮想インターフェイスの場合は、2 つの IP 仮想インターフェイスの IP アドレスを指定します:
- ローカル IP アドレス — トンネルのローカル エンドに使用する IP アドレス。これは、トンネルのもう一方の端で Firebox に構成されているピア IP アドレスと一致している必要があります。
- ピア IP アドレスまたはネットマスク — トンネルのリモート エンドで使用される IP アドレス。ピア IP アドレスは、トンネルのもう一方の端で Firebox に構成されているローカル IP アドレスと一致している必要があります。これがネットマスクの場合は、トンネルのもう一方の端でサードパーティ製 endpoint に構成されているネットマスクと一致している必要があります。
これらの設定は、Firebox とサードパーティ製 VPN ピアの間の BOVPN の場合とは異なるかたちで構成します。詳細については、サードパーティ製 Endpoint への VPN の仮想インターフェイス IP アドレス を参照してください。
ヘルパー IP アドレスは、ローカル ネットワークまたは VPN 経由で接続されたリモートネットワークで使用されていないプライベート ネットワーク IP アドレス範囲内から選択することをお勧めします。この推奨事項により、他のデバイスとアドレスの競合はなくなります。Fireware v12.4 以降では、プライベート IPv6 アドレス範囲を指定できます。プライベート IPv4 および IPv6 アドレス範囲の詳細については RFC6890 を参照してください。
Fireware v12.4 以降では、BOVPN 仮想インターフェイス構成で アドレス ファミリー を指定する必要があります。オプションは IPv4 アドレス か IPv6 アドレス です。仮想インターフェイス IP アドレスを構成する際には、アドレス ファミリーの設定に一致する IP アドレスを指定する必要があります。例えば IPv6 アドレス ファミリを指定した場合は、IPv6 仮想インターフェイス アドレスを指定する必要があります。
複数の BOVPN 仮想インターフェイスで、同じローカル仮想インターフェイスの IP アドレスを使用することができます。たとえば、これは動的ルートを使用するハブ/スポーク VPN 構成のハブ デバイスに適切です。
FireCluster で BOVPN 仮想インターフェイスを有効にする場合は、仮想インターフェイス IP アドレスがクラスタ インターフェイス IP アドレスまたはクラスタ管理 IP アドレスと競合しないように注意してください。
- BOVPN 仮想インターフェイスを追加または編集します。詳細については、BOVPN 仮想インターフェイスを構成する を参照してください。
- VPN ルート タブを選択します。
- インターフェイス セクションで、仮想インターフェイスの IP アドレスを割り当てる チェックボックスを選択します。
- ローカル IP アドレス テキスト ボックスに、トンネルのローカル エンドに使用する IP アドレスを入力します。
このアドレスは、ピア Firebox においてこの BOVPN 仮想インターフェイスに構成されているピア IP アドレスと一致している必要があります。 - ピア IP アドレス テキスト ボックスに、トンネルのリモート エンドで使用する IP アドレスを入力します。
このアドレスは、ピア Firebox においてこの BOVPN 仮想インターフェイスに構成されているローカル IP アドレスと一致している必要があります。
- BOVPN 仮想インターフェイスを追加または編集します。詳細については、BOVPN 仮想インターフェイスを構成する を参照してください。
- VPN ルート タブを選択します。
- インターフェイス セクションで、仮想インターフェイスの IP アドレスを割り当てる チェックボックスを選択します。
- ローカル IP アドレス テキスト ボックスに、トンネルのローカル エンドに使用する IP アドレスを入力します。
このアドレスは、ピア Firebox においてこの BOVPN 仮想インターフェイスに構成されているピア IP アドレスと一致している必要があります。 - ピア IP アドレス テキスト ボックスに、トンネルのリモート エンドで使用する IP アドレスを入力します。
このアドレスは、ピア Firebox においてこの BOVPN 仮想インターフェイスに構成されているローカル IP アドレスと一致している必要があります。
BOVPN 仮想インターフェイスの動的ルートを構成する場合は、デバイス名ではなく、仮想インターフェイスの IP アドレスを使用します。