OSPFv3 コマンド

Fireware は、Quagga ルーティング ソフトウェア スイート v1.2.4 を使っています。これは、最近のバージョンの Quagga で使用可能な大部分のコマンドをサポートしています。Quagga コマンドの詳細については、Quagga Routing Suite ドキュメンテーションを参照してください。

ルーティング構成ファイルを作成または変更するには、正しいルーティング コマンドを使用する必要があります。このリストは、OSPFv3 でサポートされているルーティング コマンドの一部を含みます。以下のセクションは、構成ファイルでもこのリストと同じ順序になっている必要があります。次のサンプル テキストも使用できます: サンプル OSPFv3 ルーティング構成ファイル

OSPFv3 areaaccess-list および default-information originate コマンドはサポートされていません。

セクション Command 説明

インターフェイス プロパティを構成します

  interface eth[N] インターフェイスのプロパティを設定するセクションを開始します。
  ipv6 ospf6 cost [1-65535] インターフェイスのリンク コストを設定します (下記の OSPF インターフェイス コストの表を参照)。
  ipv6 ospf6 hello-interval [1-65535] hello パケットの送信間隔を設定します (既定値は 10 秒)。
  ipv6 ospf6 dead-interval [1-65535] ネイバーから最後の hello パケットが送信されてからそのネイバーの停止を宣言するまでの間隔を設定します (既定値は 40 秒)。
  ipv6 ospf6 retransmit-interval [1-65535] LSA (link-state advertisements) 再送信の間隔を設定します (既定値は 5 秒)。
  ipv6 ospf6 transmit-delay [1-3600] LSA アップデートの送信に必要な時間を設定します (既定値は 1 秒)。
  ipv6 ospf6 priority [0-255] ルーターの優先度を設定します。値が高いと指定ルーター (DR) になる可能性が高くなります。
  ipv6 ospf6 passive インターフェイス上での OSPF アナウンスを無効にします
OSPFv3 ルーティング デーモンの構成
 

router ospf6

OSPF6 デーモンの有効化
  router-id [A.B.C.D] OSPF6 のルータ ID を手動で設定します。設定しない場合、ルータの ID はそのルータによって決定されます。
OSPF ネットワークとエリア プロパティを設定します。
*area 変数は、[W.X.Y.Z] か整数 [Z] のいずかの形式で入力できます。  
  interface eth[N] area [W.X.Y.Z] インターフェイスをエリアにバインドして、OSPFv3 パケットを送信します
OSPF ルートの再分配
  redistribute static ファイアウォール静的ルートを OSPFv3 に再分配します
  redistribute connected すべてのインターフェイスからのルートを OSPFv3 に再分配します。
  redistribute connected route-map [MAPNAME]

すべてのインターフェイスからのルートをルート マップ フィルタ (mapname) と共に OSPFv3 に再分配します。

アクセス リストとルート マップを含むルート再分配の構成
  ipv6 prefix-list [LISTNAME] [PERMIT|DENY] [A,B,C,D/M | ANY] プレフィックス リストを作成して、ルート再分配を許可または拒否します
  route-map [MAPNAME] permit [N] 名前 [MAPNAME] のルート マップを作成し、優先度 [N] で許可します。
  match ipv6 address prefix-list [LISTNAME]

指定した prefix-list を一致させます

関連情報:

About Open Shortest Path First (OSPF and OSPFv3) Protocol

OSPFv3 を使用して IPv6 ルーティングを構成する

OSPF インターフェイス コストの表