RIPng コマンド

Fireware は、Quagga ルーティング ソフトウェア スイート v1.2.4 を使っています。これは、最近のバージョンの Quagga で使用可能な大部分のコマンドをサポートしています。Quagga コマンドの詳細については、Quagga Routing Suite ドキュメンテーションを参照してください。

ルーティング構成ファイルを作成または変更するには、正しいルーティング コマンドを使用する必要があります。このリストは、RIPng 構成で使用可能なサポートされている一部のルーティング コマンドを示したものです。以下のセクションは、構成ファイルでもこのリストと同じ順序になっている必要があります。

セクション Command 説明
インターフェイスを構成する
  no ipv6 ripng split-horizon スプリット ホライズンを無効にします (既定では有効になっています)。
RIPng ルーティング デーモンを構成する
  router ripng RIPng を有効にする
インターフェイスとネットワークの構成
  network eth[N] 指定したインターフェイスで RIPng を有効にする
  network [A:B:C:D:E:F:G:H/M] 指定したネットワークで RIPng を有効にする
  passive-interface eth[N] 指定したインターフェイスをパッシブ モードに設定する
RIPng ピアへルートを分配する、および RIPng ルーティング テーブルへ OSPF ルートまたは BGP ルートを挿入する
  route [A:B:C:D:E:F:G:H/M] 指定した IPv6 ネットワークに対して RIPng 静的ルート アナウンスメントを有効にする
  distribute-list [ACCESS-LIST] (in|out) eth[N] RIPng を有効にして、指定したアクセス リストを使って、指定したインターフェイスの RIPng パスをフィルタします。パラメータ in または out は、アクセス リストが指定したインターフェイスの受信と送信パケットのどちらに適用されるかを指定します。
  distribute-list prefix [PREFIX-LIST] (in|out) eth[N] RIPng を有効にして、指定したプレフィックス リストを RIPng パスをフィルタします。パラメータ in または out は、プレフィックス リストが指定したインターフェイスの受信と送信パケットのどちらに適用されるかを指定します。
  default-information originate ラスト リゾートのルート (既定のルート) を RIPng ピアと共有する
  default-metric <METRIC> 再分配ルートの既定メトリック値を設定します。メトリックは 1~16 の整数である必要があります。
  redistribute static ファイアウォール静的ルートを RIPng ピアに再分配する
  redistribute static route-map [MAPNAME] 静的ルートをルート マップ フィルタ (mapname) と共に再分配する
  redistribute connected すべてのインターフェイスからのルートを RIPng ピアに再分配する
  redistribute connected route-map [MAPNAME] すべてのインターフェイスからのルートをルート マップ フィルタ (mapname) と共に RIPng ピアに再分配する
  redistribute ospf6 OSPF からのルートを RIPng に再分配する
  redistribute ospf6 route-map [MAPNAME] OSPFv3 からのルートをルート マップ フィルタ (mapname) と共に RIPng に再分配する
  redistribute bgp BGP からのルートを RIPng に再分配する
  redistribute bgp route-map [MAPNAME] BGP からのルートをルート マップ フィルタ (mapname) と共に RIPng に再分配する
ルート マップとアクセス リストを含むルート再分配フィルタの構成
  ipv6 access-list [ACCESS-LIST] [PERMIT|DENY] [A,B,C,D/M | ANY] アクセス リストを作成して、1 つの IP アドレスまたはすべての IP アドレスの再分配を許可または拒否します。
  ipv6 prefix-list [PREFIX-LIST] [PERMIT|DENY] [A,B,C,D/M | ANY] 名前を付けてプレフィックス リストを作成する
  route-map [MAPNAME] permit [N] 名前を付けたルート マップを作成し、優先度 N で許可します。
  match interface eth[N] 指定したインターフェイスを一致させる

関連情報:

ルーティング情報プロトコル (RIP および RIPng) について

RIPng を使用して IPv6 ルーティングを構成する