IPv4 DHCP サーバーを構成する

DHCP (動的ホスト設定プロトコル) は、IP アドレスを自動的にネットワーク クライアント割り当てる方法です。Firebox は、保護するネットワークの DHCP サーバーとして構成することができます。DHCP サーバーがある場合には、引き続きそのサーバーを DHCP サーバーとして使用することをお勧めします。

これらの DHCP 設定は、信頼済み、任意、またはカスタムのセキュリティゾーンの信頼済みインターフェイス、任意インターフェイス、カスタム インターフェイス、VLAN インターフェイス、ブリッジ インターフェイス、リンク アグリゲーション インターフェイスに適用されます。

Firebox がドロップイン モードで構成されている場合は、構成手順が異なります。DHCP をドロップイン モードで構成する方法については、次を参照してください: DHCP をドロップイン モードで構成する

インターフェイスにのみ適用される DNS と WINS の設定を構成するには、インターフェースごとの WINS/DNS を構成する を参照してください。

IPv4 に DHCP を構成する

DHCP 予約を構成する

DHCP 予約を使用して、クライアントに特定の IP アドレスを予約することができます。

DHCP のオプションを構成する

DHCP オプション(ベンダー拡張として知られる)により、RFC 2132 に説明されているように、DHCP 構成パラメータおよびその他の制御情報を指定することができます。事前定義された DHCP オプションまたはカスタム DHCP オプションを追加することができます。

事前定義された DHCP オプションは次のとおりです。

DHCP オプション コード 名前 種類 説明
150 TFTP サーバー IP IP アドレス

DHCP クライアントがブート構成をダウンロードできる TFTP サーバーの IP アドレス。

66 TFTP サーバー名 テキスト DHCP クライアントがブート構成をダウンロードできる TFTP サーバー名。
67 TFTP ブートファイル名 テキスト ブート ファイルの名前。
2 タイム オフセット 4 バイトの整数

時間は協定世界時(UTC)からのタイム オフセット(秒)。
オプション 2 は廃止されています。カスタム DHCP オプションを追加し、コード 100 または 101 を指定することをお勧めします。これらのオプションは、RFC 4833 で記述されています。

43 ベンダー固有の情報 テキスト このオプションはベンダー固有の情報を交換する際にクライアントとサーバーによって使用される。
120 SIP サーバー IP アドレス

1 つまたは複数のセッション開始プロトコル(SIP)アウトバウンド プロキシ サーバーの IPv4 アドレス。このオプションは RFC 3361 に説明されている。

138 CAPWAP アクセス コントローラ IP アドレス

1 つまたは複数の CAPWAP アクセス コントローラの IPv4 アドレス。このオプションは RFC 5417 に説明されている。

156 DHCP の状態 1 バイト整数(符号なし) IP アドレスの状態。このオプションは、FTP ブート オプションの ShoreTel 電話に使用される。

Fireware OS バージョンによっては、事前定義されたオプションがすべてサポートされているわけではありません。選択するオプション コードに Fireware の特定の最小バージョン要件がある場合は、Policy Manager で、選択したコードの右側に表記が表示されます。

事前定義された DHCP オプションまたはカスタム DHCP オプションを追加することができます。複数のインターフェイスに同じ DHCP オプション コードを使用する場合は、構成されているオプション コードの 種類 が各インターフェイスのものと同じである必要があります。

ベンダーが要求しているオプションが事前定義されたオプション リストにない場合は、カスタム オプションとしてそれを追加することができます。

DHCP オプションコード 1、6、15、28、44、46、および 51 は、DHCP 設定またはインターフェイス構成で構成されます。

インターフェースごとの WINS/DNS を構成する

既定では、Firebox が DHCP サーバーとして構成されている場合は、Firebox により ネットワーク > インターフェイス > WINS/DNS タブで構成したネットワーク DNS サーバーおよびネットワーク WINS サーバーが提供されます。Firebox が IP アドレスを渡すときに割り当てるさまざまな情報を指定するために、インターフェイスに DNS サーバーを追加することができます。

Firebox で DNSWatch 機能、および実施が有効になっている場合、外部リソースの DNS クエリが DNSWatch サーバーに送信されることがあります。DNS サーバーの優先度の詳細については、次を参照してください:Firebox の DNS について。DNSWatch の詳細については、次を参照してください:WatchGuard DNSWatch について

関連情報:

DHCP 中継を構成する

IPv6 DHCP サーバーを構成する

ネットワーク DNS および WINS サーバーを構成する

Firebox の DNS について