明示的プロキシ: PAC ファイル

Web トラフィックに明示的プロキシを使用する際、クライアント Web ブラウザがプロキシ サーバーとして Firebox IP アドレスを使用するよう構成する必要があります。クライアント Web ブラウザを Firebox の IP アドレスで構成するか、またはプロキシ自動構成 (PAC) 方法を使ってすべてのクライアントにプロキシ構成を配布することができます。

クライアント Web ブラウザの構成方法の詳細については、次を参照してください: 明示的プロキシ:クライアント Web ブラウザを構成する

PAC ファイルについて

PAC(プロキシ自動構成)ファイルは、クライアント Web ブラウザがプロキシ サーバーとして Firebox を使用できるよう構成するためのシンプルな JavaScript ファイルです。PAC ファイルには、Firebox への接続に使用する IP アドレスおよびポート番号が含まれます

シンプルな PAC ファイルの例は次のとおりです:

function FindProxyForURL(url, host){return "PROXY 10.0.1.1:3128";}

PAC ファイルのより高度なプロキシ構成の例は次のとおりです:

function FindProxyForURL(url, host)

{ if (isInNet(host, "10.0.1.0", "255.255.255.0")) {

return "DIRECT"; }

else if (url.substring(0, 5) == "http:") {

return "PROXY 10.0.1.1:3128"; }

else if (url.substring(0, 6) == "https:") {

return "PROXY 10.0.1.1:3128"; }

else { return "DIRECT"; }

}

この例では、10.0.1.0 がバイパスするローカル ネットワークで、10.0.1.1 が Firebox のアドレスです。この例のアドレスは必ずローカル ネットワークおよび Firebox アドレスで置換してください。

Firebox で PAC ファイルを管理する

Firebox 構成には最大 10 の PAC ファイルを追加できます。すでに追加した任意の PAC ファイルをクローンして、変更するために編集することができます。また、リストの PAC ファイルを編集したり削除したりすることもできます。

Firebox は PAC ファイルのコンテンツを検証しません。

PAC ファイルを追加する

すでに PAC ファイルがある場合、Firebox にインポートできます。PAC ファイルがない場合、ネットワーク構成の PAC ファイルの例のテキストを変更して、Firebox に追加することができます。

PAC ファイルを PAC ファイルのリストの追加した後、その PAC ファイルをアクティブと指定することができます。

PAC ファイルを編集する

PAC ファイルを Firebox 構成に追加した後、ネットワーク構成が変更された場合、ファイル内の情報を構成するために PAC ファイルを編集することができます。PAC ファイルを編集する際、ファイルのコンテンツは変更できますが、ファイル名は変更できません。

PAC ファイルの情報を変更するには、以下の手順を実行します。

  1. プロキシの自動構成ファイル リストから、PAC ファイルを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. PAC ファイルのコンテンツを変更します。
  4. 保存 をクリックします。

PAC ファイルをクローンする

構成内の任意の PAC ファイルをコピーして、それを編集することで新しい PAC ファイルを作成することができます。PAC ファイルをクローンする際、ファイルのファイル名およびコンテンツを変更できます。

PAC ファイルの情報を変更するには、以下の手順を実行します。

  1. プロキシの自動構成ファイル リストから、PAC ファイルを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. 名前 テキスト ボックスに、PAC ファイルの新しい名前を入力します。
  4. PAC ファイルのコンテンツを変更します。
  5. 保存 をクリックします。

PAC ファイルを削除する

構成内の PAC ファイルが不要になったら、それを削除することができます。

PAC ファイルを削除するには、以下の手順を実行します。

  1. プロキシの自動構成ファイル リストから、PAC ファイルを選択します。
  2. 削除 をクリックします。
    リストから PAC ファイルが削除されます。

Firebox で WPAD を構成する

Firebox の PAC ファイルをホストして、Web プロキシ自動検出プロトコル (WPAD) を持つクライアントに PAC ファイルを配布することができます。

Firebox は DHCP 経由でのみ WPAD をサポートします。DNS 経由の WPAD はサポートされていません。

DHCP ベースの WPAD メカニズムは、クライアントへ付与された DHCP リースで PAC ファイルの URL をオプション番号 252 として送信します。Web ブラウザが自動的にプロキシを検出するよう構成されている場合、DHCP リースからの URL を受信して PAC ファイルをダウンロードします。

関連情報:

明示的プロキシについて

明示的プロキシ:HTTP Web プロキシ