ユーザーの MFA を一時的に無効化する
ユーザーがモバイル デバイスを自宅に置き忘れたり、他の何らかの理由によりそれを使用できない場合は、トークンを忘れた場合機能を使って、自分のモバイル デバイスを使わずに特定の時間中ユーザーがログインすることを可能にできます。
トークンを忘れた場合機能は、特定のユーザーに対し特定の時間にわたって多要素認証を無効化します。指定した期間にわたり、ユーザーはログインするために自分のモバイル デバイスを使って認証する必要がなくなります。ログインする際には、自分のユーザー名とパスワードを入力するだけで済みます。
トークンを忘れた場合のモードは、ブロックされておらず、少なくとも 1 つのアクティブでブロックされていないトークンを持っているユーザーに対してのみ有効化することができます。トークンを忘れた場合のモードを、ブロックされているユーザーに対して有効化することはできません。
ユーザーが紛失または盗難のために帯電話を使用できない場合は、トークンをブロックすることをお勧めします。詳細については、次を参照してください:トークンをブロックまたはブロック解除する
概要
- ユーザーが認証に使用するモバイル デバイスを紛失するか置き忘れます。管理ユーザーに連絡する必要があります。
- ユーザーは、トークンを忘れた場合 ウィンドウに表示されたアクティベーション コードの値を管理ユーザーに提供します。
- 管理ユーザーは期間値および検証コードをユーザーに提供します。
- ユーザーはパスワードを入力して期間と検証コードを認証します。検証すると、ユーザーはパスワードを使ってログインできるようになります。
トークンを忘れた場合機能を有効化する
一時的に MFA を無効にしてユーザーがトークンを使わずに保護されたリソースにログインできるようにするには、以下の手順を実行します。
- ユーザーに、認証ページまたはコンピュータのログオン ページ (Logon app がインストールされている場合) に表示される トークンを忘れた場合 をクリックしてもらいます。認証ページに移動するには、ユーザーは IdP ポータルまたはログインに認証を必要とする任意のサービスまたはアプリケーションの URL に移動する必要があります。Logon app がインストールされていない場合:
ユーザーがコンピュータにログオンできる場合、ユーザーは SSO ページに移動してトークンを忘れた場合機能を使用する必要があります。これは、MFA を使用してログインした際に表示される認証ページです。
- ユーザーに IdP ポータルまたはログインに認証を必要とする任意のサービスまたはアプリケーションの URL に移動してもらいます。
ユーザーに、SSO 認証ページが表示されます。 - ユーザーは自分の AuthPoint ユーザー名またはパスワードを入力します。次へ をクリックします。
- SSO ページで トークンを忘れた場合 をクリックします。
トークンを忘れた場合ウィンドウが開きます。
Logon app がインストールされている場合:Logon app がユーザーのコンピュータにインストールされている場合は、ユーザーはコンピュータのログオン ページからトークンを忘れた場合機能を有効化する必要があります。
- コンピュータのログオン ページで サインインのオプション を選択します。
- トークンを忘れた場合 を選択します。
- ユーザーはパスワードを入力して Enter または Return キーを押します。
ユーザーにトークンを忘れた場合ページが表示されます。
- ユーザーに IdP ポータルまたはログインに認証を必要とする任意のサービスまたはアプリケーションの URL に移動してもらいます。
- ユーザーに、トークンを忘れた場合 ウィンドウに表示された アクティベーション コード の値を提供してもらいます。
- AuthPoint Management UI にログインし、ユーザー ページに移動します。
- 関連するユーザーの行で をクリックし、トークンを忘れた場合 を選択します。
- トークンを忘れた場合 ウィンドウの 期間 (時間) テキスト ボックスに、ユーザーがトークンを使わずにログインできる時間数を入力します。
- 有効化コード テキスト ボックスに、ユーザーから提供された 6 桁のアクティベーション コードを入力します。
- 生成 をクリックして検証コードを生成します。
- ユーザーに期間と検証コードの値を提供します。ユーザーがパスワードとこれら 2 つの値を SSO ページのトークンを忘れた場合ウィンドウに入力すると、ログインできます。
ユーザーがパスワードと期間および検証コードの値を検証すると、ログインが完了します。指定された期間、AuthPoint 多要素認証がそのユーザーに対し無効化され、ユーザーは AuthPoint パスワードを使うだけでどの保護されたリソースにもログインできます。リソースにログインするには、ユーザーは トークンを忘れた場合 をクリックしてパスワードを入力する必要があります。
SSO ページでユーザーがログインすると、トークンを使わずにログインできる残りの時間が表示されます。
ユーザーが MFA を使って認証する (OTP を使用する、プッシュを承認する、または QR codeをスキャンする) と、これはユーザーがトークンに再びアクセスできるようになったことを示すため、トークンを忘れた場合機能が無効になります。