クラスタの健全性を監視する

各クラスタ メンバーには、デバイスの総合的な健全性を示す健全性指数があります。クラスタ マスターの加重平均指数がバックアップ マスターの加重平均指数よりも低い場合、クラスタ マスターのフェールオーバーがトリガされます。

加重平均指数は、これらの健全性指数の加重平均です。

  • システムの健全性指数 (SHI)
  • 監視対象ポートの健全性指数 (MPHI)
  • (任意) ハードウェアの健全性指数 (HHI)

各健全性指数値の範囲は 0 から 100 までです。

レポートを使用してクラスタの健全性を監視する

各クラスタ メンバーについて、以下の健全性指数値が表示されます。

システムの健全性指数 (SHI)

デバイス上で監視されているプロセスのステータスを示します。監視されているすべてのプロセスがアクティブの場合、SHI の値は 100 です。

ハードウェアの健全性指数 (HHI)

重要なハードウェア コンポーネントのステータスを示します。ハードウェアの不具合が検知されなかった場合、HHI の値は 100 です。監視中の重要ハードウェア コンポーネントに不具合があった場合、HHI の値は 0 になります。ハードウェアの健全性を監視する で説明されているように、 HHI は監視対象の健全性統計のステータスに基づいています。

HHI 番号の隣に (無効) と表示される場合、その HHI は FireCluster のフェールオーバーの基準として使用されていません。

デフォルトでは、HHI が無効です。HHI が無効に設定された場合であっても、クラスタ メンバーのハードウェアの健全性は継続して監視されますが、HHI は加重平均指数の算出に使用されません。ハードウェアの健全性監視の詳細については、次を参照してください: ハードウェアの健全性を監視する

監視対象ポートの健全性指数 (MPHI)

監視対象ポートのステータスを示します。監視されているすべてのポートが稼働中の場合、SHI の値は 100 です。ワイヤレス接続のステータスは、この指数の一部としては監視されません。

アクティブ/アクティブ クラスタのメンバーの SHI が 100 未満の場合は、そのクラスタはアクティブ/パッシブ モードで動作します。

加重平均指数 (WAI)

この数値は、2 つのクラスタ メンバーの総合的な健全性をフェールオーバー基準として比較するために使用されます。既定では、クラスタ メンバーの WAI はそのデバイスの SHI および MPHI の加重平均ですが、HHI は含まれません。

オプションで HHI の WAI 算出における使用を有効化できます。これを有効化した場合、WAI は HHI、SHI、MPHI の加重平均となります。例外として、デバイスの HHI が 0 の場合、そのデバイスの WAI も 0 となります。

WAI の算出に使用するために HHI を有効にするには、 FireCluster の詳細設定にある FireCluster フェールオーバーのための基準としてハードウェアのステータスを監視する のチェックボックスを選択してください。詳細については、次を参照してください:FireCluster の詳細設定を構成する

FireCluster のステータス レポートには、その他の詳細情報が含まれており、WatchGuard Technical Support は、それらの情報を使用して FireCluster の問題診断に役立てることができます。

SNMP を使用してクラスタの健全性を監視する

ネットワーク上のデバイスを監視するのに SNMP(Simple Network Management Protocol)を使用する場合、 FireCluster の健全性を監視するために FireCluster Status Enterprise MIB を使用することができます。

詳細については、Enterprise MIB ファイルの詳細 を参照してください。

関連情報:

FireCluster フェールオーバーについて

FireCluster 診断