ファイアウォール 1-to-1 NAT を構成する

あらゆるインターフェイスに 1-to-1 NAT を構成することができます。外部インターフェイスの場合は、実ベース はネットワークのホストの実際(プライベート)の IP アドレスを指し、NAT ベース はプライベート アドレスに関連付けるパブリック IP アドレスを指しています。1-to-1 NAT マッピングは、単一の IP アドレス、IP アドレス範囲、またはサブネット全体で構成することができます。

1-to-1 NAT マッピングを追加する

NAT を使用するようポリシーを編集する

1-to-1 NAT について の例に、1-to-1 NAT により電子メール サーバーへのアクセスが提供される仕組みが説明されてます。この構成を完了するには、外部ネットワークから IP アドレス 203.0.113.11 への接続を許可するように受信 SMTP ポリシー設定を変更する必要があります。また、発信 SMTP ポリシー設定も変更する必要があります。

1-to-1 NAT ルールを定義する

各 1-to-1 NAT ルールでは、ホスト、ホストの範囲、またはサブネットを構成できます。また、以下を構成する必要もあります。

インターフェイス

1-to-1 NAT を適用する イーサネット インターフェイスの名前。Firebox は、インターフェイスで送受信されるパケットに 1-to-1 NAT を適用します。上記の例では、外部インターフェイスにルールが適用されます。

NAT ベース

1-to-1 NAT ルールを構成する場合は、IP アドレスの範囲を 始点終点 で指定してルールを構成します。NAT ベースとは、アドレスの 終点 の範囲の中で使用できる先頭の IP アドレスです。NAT ベースの IP アドレスは、1-to-1 NAT が適用されたときに実ベースの IP アドレスの変更先となるアドレスです。イーサネット インターフェイスの IP アドレスは、NAT ベースには使用できません。外部インターフェイス経由の NAT の場合は、NAT ベースはパブリック IP アドレスとなります。

実ベース

1-to-1 NAT ルールを構成する場合は、IP アドレスの範囲を 始点終点 で指定してルールを構成します。実ベースとは、アドレスの 始点 の範囲の中で使用できる先頭の IP アドレスです。この IP アドレスは、1-to-1 NAT ポリシーを適用するコンピュータの物理イーサネット インターフェイスに割り当てられます。実ベース アドレスを持つコンピュータから送信されたパケットが、指定されたインターフェイスを通過する場合は、1 - 1 アクションが適用されます。外部インターフェイス経由の NAT の場合は、実ベースはプライベート IP アドレスとなります。

NAT 適用ホスト数 (範囲の場合だけ)

1-to-1 NAT ルールを適用する範囲に含まれる IP アドレスの数。1-to-1 NAT を適用すると、1 番目の実ベース IP アドレスは、1 番目の NAT ベースの IP アドレスに変換されます。範囲内の 2 番目の実ベース IP アドレスは、1-to-1 NAT の適用で 2 番目の NAT ベースの IP アドレスに変換されます。NAT 適用ホスト数 に達するまで、この手順が繰り返されます。上記の例では、NAT を適用するホストの数は 5 です。

1-to-1 NAT の使用方法の例については、次を参照してください: 1-to-1 NAT の例

1-to-1 NAT の構成方法のデモについては、ビデオ チュートリアル NAT を使用し始める を参照してくださ

Branch Office VPN 経由の 1-to-1 NAT

また、同じプライベート ネットワーク アドレスを使用する 2 つのネットワーク間で VPN トンネルを作成する必要がある場合は、1-to-1 NAT を使用できます。リモートネットワークから内部アドレス スキームをマスカレードする場合、VPN 構成で 1-to-1 NAT を使用することもできます。

VPN トンネルを作成した場合、その VPN トンネルの両端のネットワークでは、ネットワーク アドレスの範囲が異なる必要があります。リモートネットワークのネットワーク範囲がローカル ネットワークと同一の場合は、1-to-1 NAT を使用する必要があります。BOVPN 仮想インターフェイスの場合は、1-to-1 NAT 構成の BOVPN 仮想インターフェイス名を選択して、前のセクションに説明されている通り、1-to-1 NAT ルールを追加することができます。

BOVPN 仮想インターフェイス以外の Branch Office VPN の場合は、Branch Office VPN ゲートウェイとトンネルの設定で、1-to-1 NAT を構成することができます。両方のゲートウェイが 1-to-1 NAT を使用するように構成して、VPN トンネルを作成します。しかし、トンネルの片側の IP アドレスは変更しないでください。VPN トンネルの 1-to-1 NAT は、ネットワーク > NAT ダイアログ ボックスからではなく、VPN トンネルを構成する際に構成します。

この種類の構成の例については、次を参照してください: Branch Office VPN トンネル経由で 1-to-1 NAT を構成する

関連情報:

1-to-1 NAT について

ポリシー ベースの 1-to-1 NAT を構成する