新しい VLAN を定義する

新しい VLAN を作成する前に、次に説明されている VLAN のすべての概念と制限について理解してください:仮想ローカル エリア ネットワーク (VLAN) について

このトピックでは、以下を行う方法について説明します。

Fireware Web UI で VLAN を構成する

Fireware Web UI で VLAN を構成する場合は、少なくとも 1 つの VLAN インターフェイスの VLAN タグ設定を選択する必要があります。VLAN を作成する前に、少なくとも 1 つのインターフェイスを VLAN インターフェイスとして構成する必要があります。

Policy Manager で VLAN を構成する

Policy Manager で、インターフェイスをその VLAN のメンバーとして構成する前に、VLAN を作成する必要があります。Policy Manager の VLAN 構成の設定には、VLAN のメンバーであるインターフェイスのリストは含まれません。

イントラ VLAN トラフィックの設定の詳細については、本ページのイントラ VLAN トラフィックにファイアウォール ポリシーを適用するセクションを参照してください。

VLAN を作成したら、インターフェイスを VLAN のメンバーとして構成することができます。詳細については、次を参照してください:インターフェイスを VLAN に割り当てる

VLAN のメンバーであるインターフェイスを見分ける

VLAN タブで、VLAN 構成の概要および VLAN のメンバーであるインターフェイスのリストを表示することができます。

VLAN タブの インターフェイス 列の番号により、この VLAN のメンバーである物理インターフェイスを見分けることができます。太字のインターフェイス番号は、VLAN にタグなしデータを送信するインターフェイスを示します。

VLAN で DHCP を使用する

信頼済み、任意、またはカスタム セキュリティゾーンの VLAN の場合は、VLAN ネットワークのコンピュータの DHCP サーバーとして Firebox を構成することができます。

インターフェイスごとの DNS/WINS および DHCP オプションの詳細については、次を参照してください: IPv4 DHCP サーバーを構成する

VLAN で DHCP 中継を使用する

必要に応じて、DHCP サーバーへのルートを追加します。

DHCP 中継の詳細については、次を参照してください: DHCP 中継を構成する

イントラ VLAN トラフィックにファイアウォール ポリシーを適用する

同じ VLAN のメンバーとして、複数の Firebox インターフェイスを構成することができます。この種類の構成の例については、次を参照してください: 2 つのインターフェースをブリッジする 1 つの VLAN を構成する

ローカル インターフェイス間の VLAN トラフィックにファイアウォール ポリシーを適用するには、イントラ VLAN トラフィックにファイアウォール ポリシーを適用するチェックボックスを選択します。

イントラ VLAN トラフィックにファイアウォール ポリシーを適用する チェックボックスのスクリーンショット

イントラ VLAN トラフィックは、同じ VLAN を宛先とする VLAN トラフィックです。この機能を有効にすると、Firebox によって、同じ VLAN 上のホスト間でファイアウォールを通過するトラフィックに対してポリシーが適用されます。イントラ VLAN トラフィックにポリシーを適用する場合は、送信元と宛先の間に代替パスがないことを確認してください。ファイアウォール ポリシーを適用するには、VLAN トラフィックが Firebox を通過する必要があります。

外部 VLAN インターフェイスでは、この設定を有効にする必要があります。そうすれば、Firebox が以下を実行することができます。

  • 受信したトラフィックおよび同じ外部 VLAN インターフェイスから送信されたトラフィックに、ポリシーベースのルーティングと VPN トンネル ルートを適用する。
  • 受信したトラフィックおよび同じ外部 VLAN インターフェイスから送信されたトラフィックに、ファイアウォール ポリシーと NAT を適用する。

イントラ VLAN ポリシーは、IP アドレス別、ユーザー別、またはエイリアス別に適用されます。イントラ VLAN トラフィックが定義済みのポリシーに一致しない場合、そのトラフィックは未処理のパケットとして拒否されます。イントラ VLAN 非 IP パケットはが許可されます。

Fireware v12.1.1 以降では、新しい外部 VLAN インターフェイスのこの設定は既定で有効です。

外部インターフェイスの VLAN に対してネットワーク設定を構成する

外部インターフェイスで VLAN を構成する場合、VLAN が外部 IP アドレスを取得する方法を設定する必要があります。

VLAN で IPv6 を有効にする

VLAN インターフェイスで IPv6 を有効にするには、以下の手順を実行します:

  1. IPv6 タブを選択します。
  2. IPv6 を有効化する チェックボックスを選択します。
  3. IPv6 ネットワーク設定を、他のインターフェイスと同じ手順で構成します。
    IPv6 設定を構成する方法の詳細については、次を参照してください:

VLAN セカンダリ IP アドレスを構成する

セカンダリ インターフェイス IP アドレスの詳細については、次を参照してください: セカンダリ ネットワーク IP アドレスを追加する

スパニング ツリー プロトコルを有効化する

一部の VLAN 構成では、スパニング ツリー プロトコルを有効にすることができます。すべての VLAN 構成がサポートされているわけではありません。スパニング ツリー プロトコルの詳細については、スパニング ツリー プロトコルについて を参照してください。

既定のスパニング ツリー プロトコル設定を変更するには、Fireware Command Line Interface (CLI) を使用する必要があります。既定のスパニング ツリー プロトコル設定の詳細については、CLI でスパニング ツリー プロトコルの設定を構成する を参照してください。

Web UI でスパニング ツリー プロトコルを有効にするには、以下の手順を実行します:

  1. ブリッジ プロトコル タブをクリックします。
  2. スパニング ツリー プロトコルを有効化する を選択します。

VLAN のスパニング ツリー設定のスクリーンショット

  1. 保存 をクリックします。

Policy Manager でスパニング ツリー プロトコルを有効にするには、以下の手順を実行します:

  1. ブリッジ プロトコル タブをクリックします。
  2. スパニング ツリー プロトコルを有効化する を選択します。

Policy Manager でのスパニング ツリー設定のスクリーンショット

  1. 保存 をクリックします。

VLAN インターフェイスの 802.1p マーキングを有効化する

Fireware v12.7 以降では、Firebox の VLAN インターフェイスで 802.1p の優先度付け (タグ付け) を有効にすることができます。

802.1p は、MAC レイヤ (レイヤ 2) で動作する QoS (Quality of Service)/CoS (Class of Service) 方式です。802.1p に対応した機器では、イーサネット フレームの優先度を示す値の追加、および認識を行うことができます。802.1p を有効にすることで、VoIP などのレイテンシーの影響を受けやすいリアルタイム通信において、高品質を確保することができます。

802.1p マーキングの詳細情報については、次を参照してください:VLAN インターフェイスの 802.1p マーキングについて

802.1p マーキングを有効にするには、Fireware Web UI で以下の手順を実行します。

  1. ネットワーク > VLAN の順に選択します。
  2. 既存の VLAN インターフェイスを選択して、編集 をクリックします。
  3. ブリッジ プロトコル タブを選択します。
  4. レイヤ 2 フレームで 802.1p 優先度のタグ付けを有効にする チェックボックスを選択します。

802.1p マーキングを有効にするには、Policy Manager で以下の手順を実行します。

  1. ネットワーク > 構成 > VLAN の順に選択します。
  2. 既存の VLAN インターフェイスを選択して、編集 をクリックします。
  3. ブリッジ プロトコル タブを選択します。
  4. レイヤ 2 フレームで 802.1p 優先度のタグ付けを有効にする チェックボックスを選択します。

次のステップ

この VLAN を保存する前に、インターフェイスを VLAN に割り当てる

関連情報:

仮想ローカル エリア ネットワーク (VLAN) について

共有インターフェイスの設定

ネットワーク モードおよびインターフェイスについて