Fireware OS をダウングレードする
以下の手順を使用して、Firebox の Fireware OS を以前のバージョンにダウングレードします。
WatchGuard System Manager では 以前のバージョンの Fireware OS を使用している Firebox を管理できるので、Fireware OS のダウングレード時に WatchGuard System Manager をダウングレードする必要はありません。
保存済みのバックアップ イメージをダウングレードする
保存済みのバックアップ イメージがある場合、Firebox を Fireware OS の以前のバージョンにダウングレードする方法は、次の 3 種類あります:
Fireware Web UI のアップグレード機能を使用して、Fireware OS v12.2.1 以降のバージョンにダウングレードします。
Web UI のアップグレード機能を使用して Fireware OS v12.2.1 以降にダウングレードする場合、Firebox に保存済みの互換性のあるバックアップ イメージ、または接続された USB ドライブに保存されている Fireware OS を含まないバックアップ イメージを復元できます。
このようなバックアップ イメージには Fireware OS が含まれていないため、以前のバージョンの Fireware OS をダウンロードして、管理コンピュータにインストールする必要があります。古いバージョンの Fireware OS をインストールする場合、互換性のあるバックアップ イメージを選択して復元できます。
詳細については、Web UI を使用して Fireware OS をダウングレードする を参照してください。
接続された USB ドライブから Fireware OS を含むバックアップ イメージ ファイルを復元します。
Firebox に接続されている USB ドライブに保存されたバックアップ イメージには、Fireware OS を含めることができます。バックアップ イメージを復元して、Firebox をダウングレードできます。詳細については、USB ドライブを使用してシステム バックアップと復元を行う を参照してください。
また、Firebox が回復モードで起動したときに、接続された USB ドライブから、指定したバックアップ イメージを自動的に復元するように構成することもできます。詳細については、USB ドライブからバックアップ イメージを自動的に復元する を参照してください。
Fireware OS v12.2 以前のデバイス用として作成したバックアップ イメージを復元します。
Fireware v12.2 以前からコンピュータまたはネットワークに保存したバックアップ イメージには Fireware OS が含まれています。バックアップ イメージを復元して、Firebox をダウングレードできます。
Firebox で Fireware OS v12.2.1 以降を実行する場合は、次を参照してください: バックアップ イメージを Firebox にインポートする。
Firebox で Fireware OS v12.2 以前を実行する場合は、次を参照してください: バックアップ イメージの復元 (Fireware 12.2 以前)。
バックアップ イメージなしでダウングレードする
Firebox のバックアップ イメージがない場合、Fireware をダウングレードする際に使用可能な方法が、上記以外に 2 つあります。これらのいずれの方法によっても、Firebox 構成が工場出荷時の既定設定にリセットされます。
ダウングレードする前に
ダウングレード後にこの Firebox に現在の構成を使用したい場合、ダウングレードする前に、Policy Manager を使用して構成のコピーをファイルに保存します。Policy Manager では、特定のバージョンの Fireware に構成を保存できます。これにより、構成されたすべての機能と設定が選択する特定の Fireware のバージョンと互換性があることを Policy Manager が確認できます。
特定の Fireware のバージョンに構成を保存するには、次の手順を実行します:
- Policy Manager で、Firebox 構成を開きます。
- ファイル > 保存 > バージョンとして保存 の順に選択します。
- ダウングレード先の Fireware のバージョンを選択します。
特定の Fireware のバージョンに構成ファイルを保存する方法の詳細については、次を参照してください: 構成ファイルを保存する
ダウングレード方法
バックアップ イメージが無い場合、以下の方法を使用して、Firebox にインストールされている Fireware OS のバージョンをダウングレードすることができます。
Fireware Web UI のアップグレード機能を使用して、Fireware OS v12.2 以前のバージョンにダウングレードします。
新しい機能は古い OS バージョンに互換性があるとは限らないため、このダウングレードでは構成を工場出荷時の既定設定にリセットします。これによってデバイスパスフレーズが変更されたり、機能キーや認証が削除されることはありません。
Web UI アップグレード機能を使って Fireware OS v12.2 以前にダウングレードする場合、デバイス構成は工場出荷時の既定設定にリセットされます。
詳細については、Web UI を使用して Fireware OS をダウングレードする を参照してください。
WatchGuard System Manager の Quick Setup Wizard を使用して Firebox を復元モードでダウングレードします。
このダウングレード方法では、基本構成を新規作成する必要があります。この方法では、機能キーと証明書が削除されます。ダウングレード後は、Policy Manager を使用して別の構成ファイルをデバイスに保存できます。
詳細については、Quick Setup Wizard を使用して Fireware OS をダウングレードする を参照してください。
ダウングレードした後に
ダウングレードする前に Policy Manager を使用して Firebox 構成をファイルに保存した場合、ダウングレード後に Policy Manager を使用して以前の構成を Firebox に保存できます。
- Policy Manager で保存済みの構成を開きます。
- 保存 > Firebox に保存 の順に選択します。
- Firebox の信頼済みインターフェイスの IP アドレスを指定します。Firebox が工場出荷時の既定設定にリセットされる場合、信頼済みインターフェイスは Eth1、既定の IP アドレスは 10.0.1.1 になります。
- ユーザー名に admin を指定します。
- 管理者アカウントのデバイス パスフレーズを指定します。Quick Setup Wizard を使用して Firebox をダウングレードした場合、パスフレーズはウィザード実行時に設定したパスフレーズになります。Fireware Web UI のアップグレード機能を使用して Firebox をダウングレードした場合、管理者アカウントのパスフレーズはダウングレード前と同じパスフレーズになります。
FireCluster をダウングレードする
FireCluster の Fireware OS をダウングレードするには、クラスタからクラスタ メンバーを外して、いずれかの方法で各 Firebox を別々にダウングレードしてから、FireCluster を再構成することをお勧めします。Fireware v12.2.1 以降では、これにより、各クラスタ メンバーをダウングレードする際にバックアップ イメージを復元できます。クラスタ メンバーをクラスタから外す方法の詳細については、次を参照してください:メンバーをクラスタから削除させる。