ループバック インターフェイスを構成する

Firebox で Fireware OS v11.11 以降を実行している場合は、Firebox でループバック インターフェイスを有効化することができます。これは、特定の物理インターフェイスに関連付けられていない Firebox に割り当てられる仮想インターフェイスです。Firebox が複数 WAN で構成されている場合に、複数の ISP への動的ルートでループバック インターフェイスを使用することができます。ループバック インターフェイスでは次のホップの一貫性が保証され、BGP ルーティング発振の可能性が回避されるため、複数 WAN 接続経由の動的ルートの安定性を向上させることができます。

ループバック インターフェイス構成では、プライマリ IPv4 アドレスを指定して、セカンダリ ネットワーク(secondary network)を追加することができます。ループバック インターフェイスは、ルーティング モードでのみサポートされています。

ループバック インターフェイスは、ポリシーで BOVPN または BOVPN 仮想インターフェイスのローカル ゲートウェイ IP アドレスとして、または静的ネットワーク ルートの宛先としては使用することはできません。

ループバック インターフェイスは、動的ルート構成で使用する前に、ネットワーク設定で構成する必要があります。

ループバック インターフェイスを構成したら、それを動的ルートで使用することができます。動的ルート構成では、物理インターフェイス IP アドレスの代わりにループバック インターフェイス IP アドレスを使用します。動的ルート構成では、インターフェイス名ではなく、ループバック インターフェイス IP アドレスを使用します。

ループバック インターフェイスでは、動的ルートピアへの複数のパスがある場合に、Firebox に連絡が行くことが保証されます。ループバック インターフェイス IP アドレスはインターフェイスのリンク ステータスに依存していないため、接続されているルータがダウンしない限り、常に稼働している状態となります。Firebox インターフェイスの 1 つがダウンした場合でも、ループバック IP アドレスおよび接続されているサブネットはルーティング テーブルに残ります。ループバック インターフェイス IP アドレスにより、複数のパスが使用可能な場合に負荷分散が有効となります。

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